ルーキー2人が健闘 ライダーカップ出場争いは混沌…
欧米決戦ライダーカップの出場メンバーを巡る熾烈な戦いをよそに、今季ツアーデビューを飾ったルーキーが大健闘を見せている。
欧州ツアーのジョニーウォーカー選手権(スコットランド、グレンイーグルス・ホテル)は現地時間27日に第2ラウンドの競技を終了。通算9アンダーまでスコアを伸ばしたジュリアン・ゲリエール(仏)、ゲーリー・ボイド(英)の両ルーキーと、ツアー1勝のデビッド・リン(英)が首位の座を分け合った。ゲリエールは昨年11月に行われたQスクール(プロテスト)を突破したばかり。さらにボイドは下部組織のチャレンジツアー上位の成績で今季欧州ツアーにデビューを飾った新人。だがボイドはすでに前週チェコでプレーオフ進出を果たし、ピーター・ハンソン(スウェーデン)に優勝を譲ったものの、2位タイに入りすでに来季のシード権を確定させている。
「今シーズンは惜しいところで予選突破を逃す試合が多くてフラストレーションが溜まっていたど、先週の優勝争いでモヤモヤが吹き飛んだ。パットが決まり始めたのが大きい」と自信をうかがわせるボイドに対し、25歳のゲリエールは「全米プロに優勝したマーティン・カイマー(独)は僕と同い年。彼に出来たんだから、僕にだって出来る」とライバルの活躍に刺激を受け、ビッグイベントで初のトーナメントリーダーの座に喜びを隠せない。彼ら2人と首位で並ぶのがツアー10年目のリンは「良かった頃の感覚が甦りつつある」と、04年のKLMオープン以来6年ぶりのツアー通算2勝目を目指す。
一方、ライダーカップのメンバー選考対象試合としては最終戦となったこの大会で、ポイントランク当落線上にいる選手たちは、ミゲール・A・ヒメネス(スペイン)、フランシスコ&エドアルドのモリナリ兄弟(伊)、サイモン・ダイソン(英)、前週優勝のハンソンらが揃って通算6アンダー7位タイにひしめいており、誰が自力で出場権を手にするのか? コリン・モンゴメリー(スコットランド)欧州チーム主将は一体誰を推薦で選ぶのか? 全く予断を許さない状況が続いている。