17歳、M.マナッセロが単独首位発進!
イタリアパワーが欧州ツアーで炸裂している。同ツアーの伝統ある一戦、オメガ・ヨーロピアン・マスターズ第1ラウンド(現地時間2日、スイス、クラン・シュル・シエール)は、17歳のマッテオ・マナッセロ(伊)が、7アンダー64でプレー。グレーム・ストーム(英)、ミッコ・イロネン(フィンランド)の2人に1打差ながら単独首位に立った。
昨年、史上最年少の16歳で全英アマを制し、全英オープンで13位タイと大健闘して注目を浴びたマナッセロ。今年のマスターズでは見事に決勝進出を果たし、36位タイに終わった後、プロ転向していた。だが、現在はツアー出場権がないため、チャレンジツアーに3試合出場した以外、レギュラーツアーは今大会がまだ4戦目。少ないチャンスの中でツアー最年少優勝を狙うマナッセロだが、当面の目標はトップ5に入って残り7試合のうち6試合の出場権を得ること。そこでシード獲得に十分な賞金を稼いで、QT参戦を回避できれば最高だ。
「最高のゴルフですばらしいスタートが切れた。自分にはこのことがとても重要」と、笑顔を浮かべたマナッセロ。この活躍に大きな影響を与えたのが、故郷イタリアの先輩、エドアルド、フランセスコのモリナリ兄弟の大活躍だ。
揃って10月の欧米決戦、ライダーカップ(10月1〜3日、ウェールズ、セルティック・マナー・リゾート)出場を決めた2人について尋ねられると「彼らのやっていることは信じられないよ。先週の日曜日はエドアルドの優勝を見ていた。素晴らしかった」としみじみ語ったマナッセロ。ツアーに吹き荒れるイタリア旋風は、ティーンエイジャーにも大きなエネルギーを吹き込んだようだ。
17歳のマナッセロに喰らいつくストームとイロネンは、奇しくも揃って全英アマ優勝経験者。これを生かしてツアーで活躍している。それだけに、若きライバルの出現に、しっかりと受け止める構えは十分だ。
尚、絶好調のエドアルド(モリナリ)も、5アンダー66で4位タイにピタリ。ベテラン、ミゲール・A・ヒメネス(スペイン)が4アンダー67で10位タイにつけるなど、マナッセロ包囲網も強力で、激戦必至の様相となっている。