タイガー、1年ぶりノーボギーで大逆転Vに望み! 今田36位タイ
初日予選落ちの危機に瀕していたタイガー・ウッズ(米)が昨年の全米プロゴルフ選手権の第1ラウンド以来、約1年ぶりにボギーを1つも叩かない好調なゴルフを展開。リーダーボードを急浮上した。
米男子ツアーのプレーオフシリーズ第2戦、ドイツ銀行選手権(マサチューセッツ州、TPCボストン)は現地時間4日に第2ラウンドの競技を終了。首位に9打差の87位タイからスタートしたタイガーは、強風の中、コースに3つあるパー5全てでバーディを奪うなど快調なプレーで6アンダー65をマーク。通算5アンダーまでスコアを伸ばし、アーニー・エルス(南ア)らと並ぶ29位タイに順位を上げた。
「まだパーフェクトとは言えないけれど、今日は良いフィーリングでプレーできた。昨日序盤に4ボギーを叩いて出遅れたけど、後半はそれなりに盛り返せて、その流れを今日に生かすことができたね。いくつかもったいないパットもあったけど、転がりが良かったし、ラインもしっかり見えていた」と、この日のラウンドを振り返ったタイガー。初日6ホールしかフェアウェイをキープできなかったのが、2日目はパー3を除く14ホール中、フェアウェイキープは11回。18ホール中14ホールでパーオンに成功し、トータル27パットと全てが噛み合った。
唯一、16番のショートホールで1.8メートルのバーディチャンスを逃したが、目立ったミスはそれくらいであとは概ね良好。「スイングも良くなってきている。大幅に改造しているから時間はかかるだろうけど、良い方向に向かっている」と、新コーチのショーン・フォーリー氏と取り組んでいる修正が軌道に乗り始めたことも口にした。「残り2日、今日みたいなゴルフができれば全てが上手くいくだろう」と、自信もうかがわせている。首位タイのジェイソン・デイ(豪)とブラント・スネデカー(米)には7打差と離されているが、決して逆転不可能なスコアではない。
今大会終了直後に次期ライダーカップ米国チーム主将のコリー・ペイビン(米)から4人のワイルドカード(キャプテン推薦)が発表される。チームの一員に選ばれるためにも、そして次週のプレーオフシリーズ第3戦、BMW選手権へ確実に進出するためにも、タイガーは今季初V&復活優勝に照準を合わせている。
一方、日本勢唯一出場の今田竜二は2バーディ、2ボギーのイーブンパー71とスコアを伸ばせず、通算4アンダー36位タイに一歩後退。この順位ではフェデックスカップポイントランク上位70名が出場できるBMW選手権への進出が厳しくなるため、最終ラウンドでは1つでも上を目指して巻き返しを期待したい。