遼「奇跡起きてもおかしくない」 圧巻イーグルで単独首位!
国内男子ツアーのフジサンケイクラシックは4日、山梨県の富士桜カントリー倶楽部を舞台に第3ラウンドの競技を終了。2位タイでスタートした石川遼が後半怒とうの猛攻を見せ、3アンダー68、通算8アンダーにスコアを伸ばし単独首位に浮上した。2位集団は大混戦で、薗田峻輔、谷口徹、貞方章男ら6人が通算5アンダーで並び石川を追走している。
大会前「富士桜は1年間のツアーの中で最も好きなコース。奇跡が起きてもおかしくない場所」と語った石川は、初日、2日目ともにフロントナインで苦戦。そしてこの日も前半は波に乗れないゴルフが続いた。2番でボギーを叩くと、その後もバーディチャンスをなかなか仕留められない。トラブルを何とかリカバリーしながら1バーディ、2ボギーの1オーバーで前半を折り返した。
しかし、後半に入って絶大な集中力を見せる石川の凄みがこの日も炸裂した。14番でバーディを奪うと、圧巻だったのは続く15番パー5。初日にイーグルを奪って猛攻のきっかけとしたこのロングホールで、豪快なドライバーショットから見事2オンに成功する。長いイーグルトライはやや弱めにも見えたが、最後に僅かなフックラインに乗ってひと転がり。乾いた音を立ててボールはカップに吸い込まれた。
17番パー5ではイーグルこそ逃すも楽々バーディを奪った石川は結局1イーグル、3バーディ、2ボギー、3アンダー68で通算8アンダーまでスコアを伸ばし、前日に失った単独首位の座を奪い返した。自身初の大会連覇に向けて、勝負の最終ラウンドを迎える。
石川と共に最終組で回った高校時代の先輩・薗田は、パットに苦しみながらも4バーディ、4ボギー、イーブンパーにまとめて2位タイ。その他、ベテラン谷口が終盤猛追を見せて通算5アンダーとし、2位タイに浮上。石川と首位争いを繰り広げていた貞方は18番で痛恨のダブルボギーを喫し、通算5アンダーに後退してこちらも2位タイ。池田勇太は1アンダー70で回り通算3アンダーの単独8位につけている。