M.ウィー驚異のハーフ『28』で奪首! 藍22位タイ浮上
元祖“天才少女”ミッシェル・ウィー(米)が驚異のパフォーマンスを披露し、2試合連続優勝に王手をかけた。
現地時間11日に行われた米女子ツアーのP&G NWアーカンソー選手権(アーカンソー州、ピナクルCC)第2ラウンド。この日インスタートのウィーは出だし10番でいきなり6メートルを沈めバーディ発進とすると、16番までに3連続を含む5バーディの快進撃。さらに18番ロングホールでは10メートルのイーグルパットをカップのど真ん中からねじ込み、パー35のインコースを圧巻の7アンダー『28』で折り返す。
同ツアーで2001年にアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)が記録した『59』以来の“50台”が飛び出すかと思われたが、後半9ホールは2バーディ、2ボギーのイーブンと急ブレーキ。それでも大会2日間を通してベストスコアとなる7アンダー64をマークし、通算10アンダーで後続に3打差をつけ単独トップに躍り出た。
前戦CNカナディアン女子オープンに続く2連勝でシーズン2勝目に大きく前進した20歳のウィーは、「楽しかった。次から次へとバーディがきて、目の前のショットをこなすことが楽しくて仕方なかった」と声を弾まる。最終日は30歳年上の大ベテラン、ジュリー・インクスターと同組で対戦するが、50歳のインクスターは「まるで美女と野獣の対決ね」と自嘲気味に語り周囲の笑いを誘っていた。
日本勢では、初日11位タイの好スタートを切っていた宮里美香が4バーディ、3ボギーの1アンダー71。無難にスコアをまとめ通算3アンダーまで伸ばすも、順位は初日から1つ下げて12位タイとなった。初日44位タイと出遅れていた宮里藍は6バーディ、4ボギーの2アンダー69で通算2アンダーまでスコアを伸ばし22位タイに浮上。
その他上位陣は、首位のウィーと3打差の2位タイにインクスター、ヤニ・ツェン(台)、ナ・エン・チョイ(韓)の3人。初日単独トップのモーガン・プレセル(米)は1オーバー72とスコアを落とし、通算4アンダー8位タイに後退した。また、世界ランク2位のクリスティ・カー(米)は通算1オーバー49位タイに低迷。同3位の申智愛(韓)は宮里藍と同じ通算2アンダー22位タイにつけている。