守らず攻めた藤田幸希 猛追かわして初メジャータイトル!
国内女子ツアーの今季公式戦第2戦、日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯(奈良・グランデージゴルフ倶楽部)は12日に最終ラウンドの競技を終了。2日目から単独首位の座を守り続けた藤田幸希が通算13アンダーでニッキー・キャンベル(豪)の猛追から逃げ切り、自身初の国内メジャータイトルを手にした。キャンベルが追走及ばず通算9アンダーで単独2位。アン・ソンジュ(韓)、ヤング・キム(韓)が通算7アンダーで3位タイに入った。
2位に4打差でスタートした藤田は、出だしの1番でバーディを奪う幸先の良い立ち上がり。追う馬場ゆかりも前半で2つスコアを伸ばしたが、それ以上の勢いで藤田を追い上げたのは5打差の3位タイからスタートしたキャンベルだった。1番でバーディを奪って以降大人しかったが、6番で再びバーディとするとここからチャージ。8番、9番、そしてインに入ってから13番でもバーディを積み重ねて藤田に追いすがる。
一方の藤田は10番でバーディを奪ったもののそれ以外はパープレーが続き、キャンベルに2打差まで迫られた。馬場は11番でボギーを叩いてから精彩を欠き、16番、17番でスコアを3つ落とし脱落。優勝争いは完全に藤田とキャンベルの2人に絞られた。
14番以降2人のスコアは動かず、2打差のまま勝負は最終18番パー5へ。イーグルが欲しいキャンベルだったが、ティーショットでまさかのミスショット。ギャラリーの中に打ち込んでしまい、これで勝負あった。一方の藤田はリードを守ろうともせず果敢に攻め、バーディでフィニッシュ。
最終日は3バーディ、そして居並ぶ強豪たちがスコアを崩す中で圧巻のノーボギー。3アンダー69、通算13アンダーでちょうど2年前のゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント以来となる通算4勝目、自身初の国内メジャータイトルを獲得した。狭いフェアウェー、速いグリーン、そして複雑に設定されたピン。難関の連続の中でピンチもピンチと感じさせず、伸び伸びとプレーした思い切りのいいゴルフが印象に残った。
藤田と最後まで争ったキャンベルは5バーディ、1ボギー、4アンダー68で通算9アンダー単独2位。その他、馬場が通算6アンダーで若林舞衣子と並び5位タイ。横峯さくらはイーブンパー72で回り通算5アンダー単独7位。連覇を狙った諸見里しのぶは通算1アンダーで有村智恵らと並び12位タイだった。