さくら無念! 初連覇ならず… 優勝は全美貞
国内女子ツアーのマンシングウェアレディース東海クラシックは19日、愛知県の南愛知カントリークラブ 美浜コースを舞台に最終ラウンドの競技を終了。首位タイからスタートしたディフェンディング・チャンピオンの横峯さくらが1アンダー71で回り通算10アンダーとしたものの、9位タイからスタートした全美貞(韓)が通算14アンダーまでスコアを伸ばし逆転優勝。初日からトーナメントリーダーの座を守り、完全優勝で自身初となる大会連覇に王手をかけていた横峯は結局4位タイに終わり、またも悲願達成は叶わなかった。
上位陣大混戦の最終日に壮絶な優勝争いが繰り広げられた。横峯と並び首位タイで出た金ナリ(韓)が前半でスコアを2つ伸ばす一方、横峯は2バーディ、1ボギーの1アンダーでハーフターン。この時点で金ナリが通算11アンダーの単独トップ。1打差の2位タイに横峯と、前半ボギーなしの4バーディで急浮上してきたアン・ソンジュ(韓)。さらに通算9アンダー4位タイに諸見里しのぶなど4人が続き、上田桃子、不動裕理、そして全美貞ら実力者も優勝圏内につけていた。
トップから4打差までに10人以上がひしめき合いながら、迎えた運命の“サンデーバックナイン”。横峯は10番でバーディを奪うも13番でボギーを叩いて足踏み。アン・ソンジュ、金ナリも混戦を抜け出せず上位が完全に団子状態となる中、12番パー5のバーディで通算10アンダーとし首位争いに加わってきた全美貞が、15番から上がり4ホール連続バーディの猛チャージを見せ、逆転Vで今季3勝目と国内ツアー通算16勝目を飾った。
前日の第3ラウンドではこの日の全美貞と同じく上がり4連続バーディで首位タイの座を堅守した横峯。「最終日ではもちろん優勝と初連覇を狙いますけど、空回りしないようにプレーします」と語っていたが、その最終日はパッティングで精彩を欠きわずか1つしかスコアを伸ばせず。「(優勝スコアが)14アンダーまでいかれてしまっては…」と、最後に強さを見せた韓国の強豪に脱帽の様子だった。
その他上位陣は、通算12アンダー2位にアン・ソンジュ、通算11アンダー3位に金ナリと韓国勢がトップ3を独占。横峯と同じ通算10アンダー4位タイに上田桃子、不動裕理、川原由維が入り、通算8アンダー8位タイに諸見里しのぶと朴仁妃(韓)。最終日で6アンダー66の好スコアをマークした有村智恵が通算7アンダー10位タイに順位を上げ、3日間の競技を終えている。