申智愛、圧勝でメジャー制覇&殿堂入り!
世界ランク3位の申智愛(韓)が横綱相撲で完全優勝を達成。メジャータイトル獲得と最年少殿堂入りを成し遂げた。
韓国女子ツアーのKLPGA選手権(京畿道88カントリークラブ)は現地時間19日に最終ラウンドの競技を行い、初日からトップを走る申が2アンダー70をマーク。通算12アンダーまでスコアを伸ばし、単独2位に食い込んだ金慧允(韓)に4ストロークの大差をつけ逃げ切った。逆転Vを狙った世界ランク6位のナ・エン・チョイ(韓)は最終日に1つしかスコアを伸ばせず、通算7アンダー3位タイに終わっている。
他の選手に付け入る隙を与えなかった。この日後続に3打差の単独首位からスタートした申は出だしでいきなり2連続バーディを奪いリードを広げると、途中2つのボギーを叩くも終始落ち着いたプレーで後続に影を踏ませぬ圧勝。22歳の若さにして韓国女子ツアーの最年少殿堂入りを果たし、大先輩・朴セリ(韓)の記録を塗り替えた。
しかし、最後の最後にアクシデントが。終盤の雨にも関わらず大勢のギャラリーが申の優勝シーンを見ようとグリーンサイドに押し寄せ、1,000人以上が選手のすぐ近くまで接近。視界をふさがれた後ろのギャラリーから怒号が飛び交い、一時乱闘騒ぎまでが巻き起こる始末。そのため、最終組がホールアウトする前にグリーン上で20分も競技が中断する異例の事態に。この騒動に驚きながらも、申は終始トレードマークの笑顔を絶やすことなくトロフィーを掲げた。
かつて“ファイナルラウンド・クイーン”の異名を取り、最終日の逆転優勝を得意としていたが、今大会は初日からエンジン全開で逃げ切りV。両方のパターンをマスターして更なる強さを身につけた申は次週、日本ツアーのミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンに出場。2週間後の大舞台、日本女子オープンゴルフ選手権競技にも参戦する定だ。