プレーオフ最終戦、P.ミケルソンが大逆転で栄冠狙う!
米男子ツアーのプレーオフシリーズ最終戦、ザ・ツアー選手権(ジョージア州、イーストレイクGC)が現地時間23日に開幕する。フェデックスカップポイントランク上位30名だけが出場を許され、トップ選手たちが激しく凌ぎを削るこの大会。その中でも注目したいのがディフェンディング・チャンピオンのフィル・ミケルソン(米)だ。
次週に迫ったライダーカップでは米国メンバーとしてチームをけん引する存在だが、乳がんとの闘病を続けている夫人が舞台となるウェールズにやって来るという。元々ライダーカップには、前夜祭から表彰式まで欧米両チームのメンバーが夫人やガールフレンドを同伴するのが慣例となっている。ミケルソンとの結婚前からその場にいるのが当たり前となっていたエイミー夫人だが、病気を患ってからはコースに姿を見せることがほとんどなくなっており、今年はどうなるものかと関係者の間ではうわさが飛び交っていた。
ところが、ザ・ツアー選手権を前にして米国チーム主将のコリー・ペイビン(米)がエイミー夫人の現地入り予定を明かしており、ミケルソンはもちろんのことチーム全体の士気も一気に上がりそうだ。ミケルソンが優勝した今季メジャー初戦のマスターズでは、最終日、夫も知らない間にコースを訪れ声援を送ったエイミー夫人。ウイニングパットを決めた後、涙ながらに熱いキスを交わした2人の姿は今も記憶に新しい。2年に1度の欧米決戦で“勝利の女神”と共に米国優勝を目指す世界のレフティーは、今週のザ・ツアー選手権でも鮮やかなプレーを見せてくれるに違いない。
昨年の大会では見事に優勝を果たし、フェデックスカップ王者のタイガー・ウッズ(米)と2人で表彰式で並んだミケルソン。自身の最大のライバルでもあるタイガーは今季、出場自粛や故障の影響もありシーズン未勝利で今大会出場権を手にできなかったが、ミケルソンは違う。今年のフェデックスカップ王者に最も近いのは現在ポイントランク1位のマット・クーチャー(米)であることは確かだが、ポイントランク10位のミケルソンもザ・ツアー選手権優勝なら大逆転で栄冠を手にすることは可能だ。
米男子ツアーのクライマックス、栄誉あるフェデックスカップを戴冠しボーナス1,000万ドル(約8億6,000万円)を獲得するのは一体…!?