殿堂入りジャンボ出遅れ… 遼は2打差5位タイの好発進!
国内男子ツアーのキヤノンオープンは7日、神奈川県の戸塚カントリー倶楽部 西コースを舞台に第1ラウンドの競技を終了。宮里優作と富田雅哉が5アンダー67で回り首位タイに立ち、石川遼が3アンダー69で5位タイの好発進となる中、先日世界ゴルフ殿堂入りを果たした“ジャンボ”こと尾崎将司は2オーバー74で61位タイと出遅れてしまった。
この日インスタートの尾崎は13番パー5で2オン成功からバーディ先行。ところが直後の14番から3連続ボギーを喫し、前半を2オーバーで折り返す。後半に入り2番パー5でバーディ、5番と7番でボギーを叩き、8番パー3で意地のバーディを奪い2オーバー74に踏みとどまってホールアウト。40年以上のプロキャリアで通算113勝を誇る尾崎だが、国内男子ツアーでは2002年9月の全日空オープン以来優勝から遠ざかっている。今季も15戦に出場して決勝ラウンド進出はわずか2度、現在10試合連続予選落ちと苦戦中だ。それでも「毎試合勝つことしか考えていない」と、還暦を過ぎた今でも闘志は全く衰えず。樋口久子、岡本綾子、青木功に続く日本史上4人目となる世界ゴルフ殿堂入りの偉業に花を添えるためにも、63歳のジャンボが自身8年ぶりとなるツアー優勝を目指す。
一方、2年ぶりのキヤノンオープン出場となる石川遼は好発進を切った。インスタートの13番パー5でビッグドライブから2オン成功。イーグルパットは外れるも幸先良くバーディを先行させると、18番でもバーディを奪い2アンダーでハーフターン。後半最初の1番で初ボギーを叩いたものの、続く2番パー5で再び2オン成功から確実にバーディを取り返す。さらに最終9番では3メートルのパットを沈めてバーディフィニッシュ。4バーディ、1ボギーの3アンダー69をマークし、トップと2打差の5位タイで初日のプレーを終えた。今大会で優勝すればプロデビューの2008年から3年連続で獲得賞金1億円超えとなるだけに、ジャンボに負けず劣らずこちらも気合が入っている。
上位陣は、トップと1打差の3位タイに谷原秀人と手嶋多一が続き、石川と同じ5位タイに片山晋呉、兼本貴司ら6人。前週のコカ・コーラ東海クラシックでツアー初優勝を飾った松村道央は1アンダー71で回り、18位タイとまずますのスタート。その他、薗田峻輔がイーブンパー72で36位タイ、ディフェンディング・チャンピオンの池田勇太は1オーバー73と精彩を欠き、46位タイ発進と連覇に向け苦しい滑り出しとなっている。