2週前の再現か? ルーキーJ.パリーが首位独走
2週間前、記念すべき欧州ツアー初優勝を飾った23歳のジョン・パリー(英)がライダーカップ組を抑え、ノーボギーの完璧なゴルフで単独トップに躍り出た。
現地時間8日に行われた欧州ツアーのアルフレッド ダンヒル・リンクス選手権はスコットランドのセントアンドリュース=SA、カーヌスティー=C、キングスバーン=KB、計3コースを舞台に第2ラウンドの競技を終了。この日メイン会場のセントアンドリュースで7アンダー65をマークしたパリーが通算12アンダーまでスコアを伸ばし、2位のマーティン・アーランドソン(スウェーデン/C)に4打差をつける独走でトーナメントをリードした。
通算7アンダー3位タイに現在賞金ランクトップのマーティン・カイマー(独/SA)、ロス・フィッシャー(英/SA)らライダーカップ組が続き、通算6アンダー単独6位にライダーカップ最終日のシングルスマッチで劇的勝利を収めヨーロッパを勝ちに導いたグラエム・マクドウェル(北アイルランド/SA)がつけたが、前日トップタイのトーマス・ビヨーン(デンマーク/C)はスコアを1つ落とし、通算5アンダーでパドレイグ・ハリントン(アイルランド/SA)らと並び7位タイに後退している。
2週間前に開催されたビベンディ・カップでツアー初優勝を飾ったルーキーのパリー。アマチュア時代、ローリー・マッキルロイ(北アイルランド)のライバルとして称されたが、4年前にプロ入りした途端、頭角を現したマッキルロイとは違い、今季チャレンジツアーからようやくメインツアー(=欧州ツアー)に昇格したばかり。「プロになったときはお金が全くなくて、マネージャーに工面してもらった」と苦労が絶えず、これまで車さえ持っていなかった。だが優勝賞金を元手に初めて自分のために車を購入。他の選手たちのように華やかなポルシェやフェラーリではなく、無骨な実用車だがそれでも彼は「一家の主になった気分」を味わっている。
その2週間前の優勝がなければ、今週こうしてゴルフの聖地でプレーすることも出来ていなかった。「この舞台に立てるだけで嬉しい。とにかくパットがどこからでも入ってくれる」と波に乗るパリーが早くも今季2勝目を目指す。