藍が8週連続世界No.1キープ! オチョア引退後最長記録
女王ロレーナ・オチョアの引退試合で優勝を飾った宮里藍が、“新女王”争いの先頭を走り続けている。
米国時間11日に最新ロレックスランキング(女子世界ランキング)が発表され、宮里が8週連続でNo.1の座をキープ。オチョア引退後の同ランクにおいて、1位キープ期間の最長記録をマークした。
女子の世界ランクでは、2007年4月から3年以上に渡りNo.1の座を守ってきたオチョアが今年5月の米女子ツアー、トレス・マリアス選手権(4/29〜5/2)を最後に現役を退いたことで、それまで2位につけていた申智愛(韓)が代わって1位に浮上。そのトレス・マリアス選手権で優勝した宮里も5位から3位に順位を上げた。以降、7週連続で申が1位をキープしていたが、6月のショップライトLPGAクラシック(6/18〜20)で今季4勝目を挙げた宮里が申を逆転して日本人初の世界ランク1位へ。この2人に今年のLPGA選手権(6/24〜27)でメジャー2勝目を達成したクリスティー・カー(米)が加わり、そこから約2か月間は毎週目まぐるしく順位が変動していた。
そんな中、8月下旬のセーフウェイ・クラシック(8/20〜22)で今季5勝目を挙げた宮里が自身3度目となるNo.1の座につくと、その後の試合でも常に上位の成績を収め、ついに今週、女王オチョア引退後のNo.1キープ最長記録(申の7週間)を更新した。とはいえ、順位に直結するポイント(過去2年間の成績から換算)を見ると、最新ランク1位の宮里は10.84、2位カーは10.76、3位申は10.52と3人の差はほんの僅か。さらに4位のスーザン・ピーターセン(ノルウェー)は10.33、5位ヤニ・ツェン(台)は10.32となっており、トップ5までは大混戦だ。
元世界女王アニカ・ソレンスタムからオチョアを経て、まさに“戦国時代”へ突入した女子ゴルフ界。現時点では宮里が新女王候補の一番手として世界ランクNo.1を守り続けているが、主戦場の米女子ツアーも今季残り6戦、宮里にとってはどの試合も正念場となることは間違いない。
その他日本勢では、横峯さくらが前週から1つ順位を上げ16位、有村智恵は前週19位から21位へ後退。不動裕理23位、宮里美香24位は変動なし。諸見里しのぶが1ランクアップし25位となっている。