アン『62』で首位独走… 3位有村は一矢を報いるか!?
国内女子ツアーの富士通レディースは16日、千葉県の東急セブンハンドレッドクラブを舞台に第2ラウンドの競技を行い、今季賞金ランクトップで2週連続優勝を狙うアン・ソンジュ(韓)が18ホールのツアー最少ストロークに並ぶ10アンダー『62』をマーク。2日目にして通算17アンダーまでスコアを伸ばし、2位の金ナリ(韓)に7打差をつける独走態勢で首位に立っている。日本勢最上位は有村智恵で通算9アンダー単独3位。
初日首位発進のアンと2位タイ発進の有村は、この日同じ最終組で回った。出だしの1番ロングホールではともにパーと静かな立ち上がり。直後の2番パー4、「朝からパッティングを練習していた」と話す有村が5メートルのパットを沈めバーデを先行させると、アンも負けじとバーディ奪取。続く3番、4番ではバーディパットがカップに嫌われパーとなった有村に対し、アンはいとも簡単に連続バーディ。さらに5番で有村は約15メートルのロングパットがカップをかすめまたもバーディならず。序盤からチャンスを決めきれない有村を尻目に、アンは2番から5番までなんと4連続バーディ。この時点で2人の差を4打差となる。
後半に入っても次々にバーディを奪うアンに有村はついて行けない。結局、最終18番でボギーを叩いた有村はこの日4バーディ、1ボギーの3アンダー69。一方のアンはノーボギーの安定感に加え圧巻の10バーディを積み重ね『62』をたたき出した。しかも第1ラウンドから数えると、36ホールで計19バーディを奪う爆発ぶり。まさに驚異の23歳だ。
しかし、同じ1987年生まれの有村も黙って白旗を上げるわけにはいかない。実は有村、昨年11月の大王製紙エリエールレディスオープン2日目で、ノーボギーの10バーディとこの日のアンと同じ完璧なラウンドを披露しているのだ。アンより1年近くも早くツアー記録タイの10アンダー『62』をマークしていることになる。
そんな2人は最終ラウンドの最終組で直接対決。現時点では8ストロークの大差がついているが、韓国勢に席巻されている国内ツアーの現状に「すごく悔しい」と語る有村は一矢を報いることができるのか…?