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遼「ギリギリ耐えた!」 5打差の6位で最終日へ

更新日:2022/10/26 00:57
遼「ギリギリ耐えた!」 5打差の6位で最終日へ

 

 石川遼が耐えるゴルフでトップ10圏内をキープ。自身初となるゴルファー“日本一”の栄冠へ望みをつないでいる。

 国内男子ツアーの今季公式戦第3戦、日本オープンゴルフ選手権は16日、愛知県の愛知カンツリー倶楽部を舞台に第3ラウンドの競技を終了。単独5位からスタートした石川が3バーディ、2ボギーの1アンダー70で回り、通算5アンダーの単独6位で最終日を迎えることになった。藤田寛之が通算10アンダーで単独首位に立ち、1打差の2位に武藤俊憲、2打差の3位にハン・リー(米)、さらに3打差の4位に18歳のアマチュア松山英樹(東北福祉大)が続いている。

 石川にとっては苦しい決勝ラウンドの滑り出しとなった。まず4番パー3でピン奥からのバーディトライがまさかの5メートルオーバー。返しのパットも決まらずボギーが先行すると、8番では7メートルのバーディパットがわずかに左に切れスコアを伸ばせない。結局前半9ホールはバーディなしの1ボギーでハーフターン。直後の10番ではティーショットを林に打ち込むトラブルからボギーを叩き、一時はリーダーボードのトップ10圏外へ後退する。続く11番でバーディパットがショートした時には珍しく怒りをあらわにする場面も。

 ところが、13番で5メートルの微妙なフックラインを気持ちでねじ込みようやく初バーディを奪うと、15番ではバンカーからピンそば1.5メートルに寄せ再びバーディ。さらに17番パー4ではつま先下がりの難しい2打目をピン奥2メートルに落とし、このパットをカップのど真ん中から沈め後半3つ目のバーディを奪う。最終18番をパーにまとめ、第3ラウンドを1アンダー70でホールアウトした。

「今日はギリギリ耐えましたね。中盤までは1つもバーディを獲れないんじゃないかと思うほど悪かったんですけど、13番以降の3バーディは本当に大きい。最終的にアンダーパーで上がれたのも明日につながります」と、この日のラウンドを振り返った石川。トップ藤田と5打差の6位で迎える最終日については「まだまだチャンスはありますし、気合を入れ直して頑張ります」と、日本オープン初制覇へ意気込みを見せている。

 一方、石川と同組で回った予選ラウンドを3位で通過した松山は、決勝ラウンドでも好位置をキープした。この日は3番でボギーが先行するも、5番で10メートルのバーディパットを決めてすぐさま取り返す。その後はボギーとバーディが繰り返す展開となったが、最終的に5バーディ、5ボギーのイーブンパー71にスコアをまとめ、トップと3打差の通算7アンダー4位で最終日へ進む。

 その他、今季賞金ランク3位の金庚泰(韓)が通算6アンダー5位、宮本勝昌と安本大祐が通算3アンダー7位タイ。松山と同じ東北福祉大に通う20歳のアマチュア、藤本佳則が通算1アンダー11位タイと健闘中。ディフェンディング・チャンピオンの小田龍一は池田勇太らと並び通算イーブンパー16位タイにつけている。

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