赤毛のアンが圧勝で今季4勝目 有村は意地見せて3位タイ
国内女子ツアーの富士通レディースは17日、千葉県の東急セブンハンドレッドクラブを舞台に最終ラウンドの競技を終了。前日にツアー最少記録に並ぶ10アンダー『62』をマークしたアン・ソンジュ(韓)が手堅いゴルフで大量ストローク差を守り、通算19アンダーで優勝。前週のSANKYOレディースオープンに続く2週連続優勝、今季4勝目を挙げた。
赤毛を揺らしてアンの強烈なショットが響く。先週も見た光景だった。先週は最終日に怒とうの追い上げを見せての逆転勝利。そして今大会は、2日目の猛チャージで最終日を待たずして勝負を決めた。もはや、アンが3日間のどこかで見せる一気呵成の猛攻はツアーの風物詩になりつつある。既に今季の獲得賞金1億円を突破し、後続に大差をつけてランキングを独走中。この日もランキング同様、2位に7打差という大量リードからスタートし、最後まで後続に影も踏ませなかった。アンは最終ラウンドを2アンダー70で回り、通算19アンダーまでスコアを伸ばしてゆうゆうと逃げ切った。
アンが独走する中、意地を見せたのは通算9アンダーの3位からスタートした有村智恵と、通算8アンダー4位タイからスタートした申ジエ(韓)だった。今季いま一つ波に乗れていない有村は、前半を1バーディー、ノーボギーという我慢のゴルフで折り返すと、後半は出だしの10番でバーディ。その後、15番でも長いパットを沈めてスコアを1つ伸ばしたが、最終18番でボギーを叩きこの日は3バーディ、1ボギー、2アンダー70。通算11アンダーで3位タイに入り、優勝した4月のスタジオアリス女子オープン以来となるトップ3入りを果たした。
米女子ツアーで世界ランキング1位争いを続けている申は、4アンダー68で回り有村に1打差をつける単独2位フィニッシュ。また、今季はトップ3入り8回と好調の馬場ゆかりが有村と並ぶ3位タイに入った。その他、この日8アンダー64という好スコアをマークした新坂上ゆう子が一気にリーダーボードを駆け上がり、通算9アンダーで5位タイに上昇。横峯さくらは通算8アンダー8位タイ、諸見里しのぶは通算3アンダー21位タイだった。