E.エルスがPGAグランドスラム制覇!
更新日:2022/10/26 00:57
掲載日:2010/10/21 12:21
アーニー・エルス(南ア)が今季のメジャー王者2人をものともせず、貫禄の勝利を収めた。
メジャー大会優勝者をベースに4人の有力選手で競われるPGAグランドスラム・オブ・ゴルフが現地時間19、20日の両日、英国の海外領土バミューダ諸島にあるポート・ロイヤルGCで開催された。基本的にはその年のメジャー王者4人に出場権があるが、今年はマスターズ優勝のフィル・ミケルソン(米)と全英オープン優勝のルイス・ウーストハウゼン(南ア)が欠場。メジャー通算3勝のエルスと全米プロゴルフ選手権で優勝経験のあるデビッド・トムズ(米)が代わりに参戦し、全米オープン王者のグラエム・マクドウェル(北アイルランド)、全米プロ王者のマーティン・カイマー(独)を加えた計4人がプレーした。
大会初日は4アンダー67をマークしたトムズが首位に立ち、エルスは1打差の2位。しかし、2日目にエルスが2アンダー69で回り通算5アンダー。一方のトムズはイーブンパー71とスコアを伸ばせず通算4アンダーとなり、エルスの逆転優勝が決まった。エルスとトムズは、ともに通算3オーバーと精彩を欠いた今年のメジャー王者2人を完全に置き去りにし、2人で激戦を展開。そんな中、勝負の分かれ目は2日目の15番ホールだった。通算3アンダーのエルスがこのホールでバーディを奪ったのに対し、通算5アンダーのトムズが痛恨のボギー。「15番でのバーディパットは本当に大きかった」と振り返るエルスは、続く16番もバーディとして通算5アンダーとトムズを逆転し、そのリードを最後まで守り見事優勝を飾った。