今田2週連続トップ10入り! 優勝は“劇的エース”のJ.バード
今田竜二が2週連続トップ10入りを果たし、今季の獲得賞金100万ドルを突破した。
米男子ツアーのフォールシリーズ第4戦、ジャスティン・ティンバーレイク・シュライナーズ・ホスピタルズ for チルドレン・オープン(ネバダ州、TPCサマリン)は現地時間24日に最終ラウンドを行い、この日11位タイからスタートした今田が6バーディ、1ボギーの5アンダー66をマーク。通算18アンダーまでスコアを伸ばして8位タイに食い込んだ。
前週シーズン最高位の6位タイに入り調子が上向きの今田は、今大会の2日目にキャリアベスト『62』をたたき出し単独2位に急浮上。しかし、課題の3日目にパットが決まらず首位と6打差の11位タイに後退していた。だが最終日はショット、パットが再び噛み合い、後半2つのパー3(14番&17番)はいずれも目の覚めるようなティーショットを炸裂させピンそばにピタリ。カップに蹴られるなどチャンスを逃す惜しい場面もあったが、一時はトップグループに1打差に迫るなど見せ場をつくった。
「失うものは何もないので今日は攻めていきました。先週の結果でシードを確定させて気が楽になり、その続きで今週も良いゴルフができました」と納得の表情。スタンスを広げ、バックスイングを丁寧に上げるよう心がけ、ここ2週間は飛距離もアップ。「今年は苦しい1年だったけど、最後に良いプレーができてよかったです」と、故障などの影響で苦戦が続く中、獲得賞金を100万ドル(約8,100万円)の大台に乗せ安堵に胸をなで下ろした。これで今シーズンのアメリカでの戦いは終了。来季は08年AT&Tクラシック以来となるツアー2勝目を目指すことになる。
大会は通算21アンダーで並んだ3人によるプレーオフに突入し、サドンデス4ホール目(17番パー3)で劇的なホールインワンを達成したジョナサン・バード(米)が見事に優勝。夕暮れが迫る中、このホールで決着がつかなければ月曜日に順延というぎりぎりの状況でホールインワンの離れ業を披露したバード。「ショックという言葉しか思い浮かばない。入ったところが見えなかったのでキツネにつままれた気分だね」と本人も驚きの展開ながら、3年ぶりの優勝を飾りツアー4勝目を挙げた。
終盤までは初優勝を狙う25歳のウェブ・シンプソン(米)が通算22アンダーで首位を快走していたが、17番パー3でティーショットを池に入れ痛恨のダブルボギー。結局シンプソンは通算20アンダー4位タイに終わり、最終ホールでバーディを奪ったルーキーのキャメロン・パーシー(豪)と連覇を狙うマーティン・レアード(スコットランド)にバードを加えた3人が通算21アンダーで並びプレーオフへ。そして4ホール目でバードが“劇的エース”を決め、4日間の競技にピリオドを打った。