森田理香子がツアー初優勝! 驚異の11バーディ大逆転V
20歳の森田理香子が最終日に驚異のバーディラッシュを披露し、歴戦の強豪たちを抑え念願のツアー初優勝を達成した。
国内女子ツアーの樋口久子IDC大塚家具レディスは31日、埼玉県の武蔵丘ゴルフコースを舞台に最終ラウンドの競技を行い、トップと3打差13位タイからスタートした森田が11バーディ(1ボギー)を奪う猛チャージで18ホールのツアー最少ストロークに並ぶ10アンダー『62』をマーク。通算11アンダーまでスコアを伸ばし、後続に4打差をつける圧巻の大逆転劇で栄冠に輝いた。通算7アンダー2位タイに有村智恵とタミー・ダーディン(豪)。横峯さくらは通算3アンダー13位タイに終わっている。
この日の森田は序盤の2番から3連続バーディを奪う絶好の立ち上がり。5番で唯一のボギーを叩いたものの、7番からハーフターンをはさみ10番までなんと4連続バーディ。一気に通算7アンダーまでスコアを伸ばし、リーダーボードの最上位まで浮上する。勢いの止まらない森田は後半14番から再び3連続バーディを奪い、後続に3打差をつけ完全に独走態勢へ。そんな快進撃を締めくくったのは最終18番。このホールで1ラウンドのツアー最多記録に並ぶ11個目のバーディをマークし、通算11アンダー単独トップでホールアウト。そのあと後続が誰一人として追いつくことができず、森田の優勝が決定した。
高校を卒業した2008年のプロテストで一発合格を果たし、同年12月のLPGA新人戦加賀電子カップで大会史上最年少の18歳11か月でプロ初優勝。期待の新人として注目を集めたが、それ以降は2009年ニチレイPGMレディスでの3位タイが自己最高位だった。そして20歳になった今年、シーズン序盤からなかなか結果を残せず苦しんでいた中、終盤戦の今大会で最終日にツアー記録タイの『62』と大爆発。約2年ぶりの勝利で自身初となるレギュラーツアー優勝を飾った。
なお、前日の第2ラウンドが荒天中止となった影響で今大会は36ホール短縮競技に変更。選手への賞金支払い額は通常75%となるはずだったが、主催者の厚意により賞金の100%が選手へ支払われることになっている。(賞金ランキングへの加算額は75%)