全米王者G.マクドウェル4か月ぶりV! タイガーは世界No.1陥落
今年の全米オープンを制したグラエム・マクドウェル(北アイルランド)が、強風が吹き荒れる難コンディションの中でさすがの勝負強さを見せつけた。
欧州ツアーのアンダルシア・バルデラマ・マスターズ(スペイン、クラブ・デ・ゴルフ・バルデラマ)は現地時間31日に最終ラウンドを行い、首位タイスタートのマクドウェルが3オーバー74とスコアを落としながらも通算3アンダーで逃げ切り、全米オープン以来約4か月ぶりの優勝。今季3勝目、ツアー通算7勝目を挙げた。
2打差の2位タイにソーレン・ケルドセン(デンマーク)、ダミアン・マッグレイン(アイルランド)、ギャラス・メイビン(北アイルランド)の3人。地元勢ではベテランのミゲール・A・ヒメネス(スペイン)が通算1オーバー7位タイに入ったのが最高で、復活が待たれるセルヒオ・ガルシア(スペイン)はホゼ・マリア・オラサバル(スペイン)らと並び、通算4オーバー10位タイに終わっている。
勝ったマクドウェルは「まるでペブルビーチ(全米オープン)の時のような厳しい戦いだった」と、メジャー並みの難コンディションにため息をついた。最終的には2打差の勝利だったが、終盤まで誰が勝ってもおかしくないほど混戦となり「こうして優勝カップを抱いていられるのが今でも信じられない。本当に嬉しい」と歓喜に浸った。マクドウェルはこの勝利で世界ランクトップ10入りが確実(現在13位)。
また、今大会で2位以内に入ればタイガー・ウッズ(米)を抜いて同ランクNo.1に浮上するはずだったマーティン・カイマー(独)が通算7オーバー21位タイに終わったことで、今週試合に出ていないリー・ウェストウッド(英)が最新の世界ランクで1位に浮上することが確定した。
タイガーは281週に渡って守り続けてきたNo.1の座から陥落するわけだが、最近のゴルフ勢力図を反映するかのように世界ランクトップ10の半数以上を欧州勢が占める事態となっている。