右肘じん帯損傷のM.ウィアーに公傷制度適応
更新日:2010/11/06 11:45
掲載日:2010/11/06 08:08
右肘のじん帯損傷をかばいながらプレーを続け、来季シード権が与えられる賞金ランク125位圏外(147位)にいるマイク・ウィアー(カナダ)に公傷制度が適応されることが明らかとなった。
公傷制度が適応されると、ケガからの復帰後5試合で今年の賞金ランク125位の選手が稼いだ賞金額に並べば、晴れて来季のフルシード権が与えられることになる。しかし、もし規定の額に満たなければ過去のチャンピオンとしてのステータス(資格)しか与えられないため、試合に出場するチャンスは激減する。今季ウィアーが獲得した賞金は55万9,092ドル(約4,600万円)。米男子ツアーは次週にシーズン最終戦を行うが、目下ボーダーライン上の125位につけるトロイ・マッテソン(米)が72万3,328ドル(約5,800万円)を獲得していることから、ウィアーは来季5試合で最低でも1,000万円強を稼がなければならないことになる。
「(復帰戦までに)準備をきちんと整えて再起を目指す決意があるので、5試合でのノルマ達成に何ら不安はない。自信を持って臨みたい」と自らのブログに記したウィアー。肘のケガが表面化したのが今年7月の全英オープン。そして1か月後のウィンダム選手権を最後に試合から遠ざかり、手術は受けず治療とリハビリに専念してきた。小柄な体型で大男たちをなぎ倒す、元マスターズチャンピオンの一日も早い復活を願わずにはいられない。