藍、初日8バーディ!! “鬼門”克服で3位タイ発進!
不調に苦しんでいた宮里藍が、久々に再会した親友の前で目の覚めるようなバーディラッシュを披露した。
米女子ツアーのロレーナ・オチョア招待が現地時間11日、メキシコのグアダラハラCCを舞台に開幕。第1ラウンドを大会ホステスのロレーナ・オチョア(メキシコ)と同組で回った藍は、2ボギーと1ダブルボギーを叩くも圧巻の8バーディを奪い4アンダー68をマーク。8アンダー64で単独首位に立ったクリスティー・カー(米)とは4打差ながら、3位タイの好スタートを切った。
前週、日米両女子ツアー共催のミズノクラシックでは2日目『79』の大叩きを演じ69位タイ。出場3試合連続2ケタ順位と低調な成績が続いていた藍だが、「引退したロレーナ(オチョア)と久しぶりに会えて嬉しい。楽しい1週間になりそう」と親友との再会を果たしたことで完全に気持ちを切り替えていた。そんな中で迎えた初日、まず3番パー5で幸先良くバーディを先行させると、5番ボギーのあと6番から2連続バーディ。10番でダブルボギーを叩くも確実にアンダーパーをキープしてゆく。コース最難関の17番パー3ではカラーから10メートルのロングパットをカップのど真ん中から沈め、この日7つ目のバーディ奪取。最終18番パー5では3打目をバックスピンでピン奥2メートルに寄せ、会心のバーディフィニッシュで初日のプレーを終えた。
米女子ツアーで出場した過去5試合の第1ラウンド平均スコアは72.6。藍にとって初日はまさに“鬼門”だった。しかし今大会ではその鬼門を見事に克服し、8つのバーディを積み重ね4アンダー68の好発進。初日に60台をマークしたのは今年8月のセーフウェイ・クラシック以来、さらに1ラウンド8バーディは4月末のトレス・マリアス選手権初日(10バーディ)以来となるバーディラッシュだ。奇しくもこの2大会でともに優勝を飾っている藍だが、今大会の結果はいかに…?
日本勢でもう一人出場の宮里美香はボギーが先行する苦しい展開となり、3バーディ、3ボギーのイーブンパー72でホールアウト。首位と8打差の20位タイとやや出遅れた。
その他上位陣は、ステイシー・ルイス(米)が5アンダー67で単独2位。藍と同じ3位タイに現在賞金ランクトップのナ・エン・チョイ(韓)のほか、ポーラ・クリーマー(米)、キャサリン・ハル(豪)がつけている。トレス・マリアス選手権以来約6か月ぶりのツアー出場となるオチョアは2オーバー74で第1ラウンドを終え、27位タイからのスタートとなった。なお、ディフェンディング・チャンピオンのミッシェル・ウィー(米)は腰痛のため棄権している。