遼&藤田が猛チャージ! 両者トップタイで最終ラウンドへ
逆転での賞金王を狙う2人が、共にバーディラッシュでトーナメントをリードした。
国内男子ツアーの三井住友VISA太平洋マスターズ(静岡・太平洋クラブ 御殿場コース)は13日に第3ラウンドを終了。通算イーブンパー18位タイからスタートした藤田寛之が10バーディ、1ボギーの9アンダー63でラウンド。7つスコアを伸ばした石川遼と通算9アンダーに並び、トップに浮上した。1打差に6アンダー66でプレーした甲斐慎太郎がつけ、ブレンダン・ジョーンズ(豪)と上井邦浩が通算7アンダー4位タイに続いている。
現在賞金ランキング3位の藤田だが、同ランク首位の金庚泰(韓)とは約4,600万円の開きがある。先日、用具契約先の新商品発表会に現れた際にも「賞金王はもう今年は諦めました」と話していた。だがそんな言葉とは裏腹に、この日は3番でまず最初のバーディを奪うと、6番から4連続バーディ奪取。後半に入り10番をボギーとするも、その後再び5つのバーディを積み上げ9アンダー63をマーク。前日の18位タイから一気にリーダーボードを駆け上がった。
一方、賞金ランク2位につける石川も気を吐いた。「大好き」と語るコースでの戦いにも、予選ラウンドでは結果に結び付けられていなかった石川だが、第3ラウンドは前半だけで6つスコアを伸すチャージを披露。ここ御殿場で自身ベストの7アンダー65で回り通算9アンダーで首位タイに浮上、大会初制覇に王手をかけた。
「前半からアプローチとパット等のショートゲームが上手くいったが、ショットはまだまだ。明日はもっとショットを修正していきたい」と好スコアにも気を引き締めて最終日を最終組で迎える。
尚、前日トップタイの今田竜二はダブルボギーを叩くなどスコアを崩し、2オーバー74で通算4アンダー8位タイへ後退している。