3年ぶりVの佐伯三貴「リベンジできました!」
国内女子ツアーの伊藤園レディスゴルフトーナメントは14日、千葉県のグレートアイランド倶楽部を舞台に最終ラウンドの競技を行い、初日から首位を快走していた佐伯三貴が通算10アンダーで優勝。2007年のフジサンケイレディスクラシック以来、約3年ぶりの勝利でツアー通算2勝目を挙げた。1打差の2位に中田美枝、2打差の3位にイ・ナリ(韓)が入っている。
完全優勝で3年ぶりVを飾った佐伯だが、最後の最後は大接戦となった。前半を終えた時点で後続に4打差の単独トップに立つも、バックナインで足踏み。終盤の17番でボギーを叩いた時には、同じ最終組で回る中田とイ・ナリにわずか1打差まで詰め寄られていた。勝負を決める最終18番パー4。まずイ・ナリがパーオン失敗からボギーとして脱落。中田はパーをセーブし、1打リードの佐伯は1メートルほどのパーパットが残る。入れれば優勝、外せば中田とのプレーオフにもつれ込む場面で、オーバーかと思うほど強気に放たれた佐伯のボールは見事カップに吸い込まれた。
フジサンケイレディスで自身初のツアー優勝を果たした3年前、佐伯は2勝目のチャンスをつかんでいた。それが2007年の伊藤園レディスだ。最終日、上がり2ホールを2打差の単独首位で迎えるもまさかの連続ボギーでプレーオフとなり、結局2勝目は叶わなかった。「3年前の上がり2ホールは忘れたいけど忘れられない。でも今大会でやっとリベンジできました!」。奇しくも同じ境遇となった今年の伊藤園レディス。最終18番のパーパットは3年分の思いが詰まったウイニングパットになったことだろう。
その他、通算6アンダー4位タイにアン・ソンジュ(韓)と竹末裕美。全美貞(韓)が通算5アンダー単独6位、大山志保と横峯さくらが通算4アンダー7位タイだった。なお今大会の結果により、賞金ランクトップのアン・ソンジュと2位横峯との賞金差は約3,500万円となっている。