タイガー、連覇ならずも意地の2イーグル締め!
タイガー・ウッズ(米)がサンデーバックナインでようやく本来の輝きを取り戻したものの、連覇の夢は叶わなかった。
豪州ツアーのJBWereマスターズ(オーストラリア、ザ・ビクトリアGC)は現地時間14日、最終ラウンドの競技を終了。14位タイからスタートしたディフェンディング・チャンピオンのタイガーは出だし1番のボギーでつまずき、前半は一進一退のゴルフでイーブンパー35で折り返す。だが13番のバーディで勢いに乗ると、316ヤードの15番パー4では1オン成功からイーグル奪取。17番バーディのあと最終18番パー5でも5メートルのイーグルパットを沈め、この日のベストスコアタイとなる6アンダー65でホールアウト。13番からの上がり6ホールで2イーグル、2バーディを奪う猛チャージを見せ、通算7アンダーの単独4位に食い込んだ。
「やっと最後になってパットが決まってくれた。良いショットや良いパットはあるのだが、それを1ラウンド、あるいは4日間72ホール繋げることがまだできない。スイング改造をしている時はこういう浮き沈みがあるもの。すべてが噛み合うまでには時間がかかる」と現状を冷静に分析したタイガー。「やるべきことはやった。ただパットが決まらなかった。最後にスコアを伸ばすことができたけど、時すでに遅しといった感じかな…」。
来年はオーストラリアのメルボルンでプレジデンツカップが開催される。「次回はできれば(プレジデンツカップの)チームメイトを連れてオーストラリアに帰って来たいね」と地元のゴルフファンが喜ぶセリフを残し、シーズン未勝利のタイガーは会場を後にした。
なお、優勝はスチュワート・アップルビー(豪)で通算10アンダー。最終日にノーボギーの6アンダー65をマークした39歳のベテランが、前日5位タイからの逆転Vで優勝賞金27万ドル(約2,200万円)を獲得した。一方、この日首位スタートのアダム・ブランド(豪)は最終18番で5メートルのイーグルパットを決めればプレーオフに持ち込めるところだったが、惜しくも外してバーディ止まり。アップルビーに1打差及ばず、通算9アンダー単独2位に終わっている。また、復活が待たれる“神の子”ことセルヒオ・ガルシア(スペイン)は、通算1オーバー28位タイで4日間の競技を終えた。