米女子ツアー2日連続順延、藍の予選通過は微妙
米女子ツアーの今季最終戦LPGAツアー選手権(フロリダ州、グランド・サイプレスGC)は現地時間3日、日没サスペンデッドとなっていた第1ラウンドの続きと第2ラウンドの競技を行ったが、第2ラウンドが終了する前に日没が迫り2日連続サスペンデッドが決定。そんな中、第1ラウンドで103位タイと大きく出遅れていた宮里藍が4バーディ、4ボギーのイーブンパー72で第2ラウンドを回り終え、通算8オーバー暫定66位タイ。36ホール終了時点で70位タイまでがカットラインとなっているので、予選通過は微妙な状況だ。なお、第2ラウンドをホールアウトしていない選手は残り30人余り。
初日は気温10℃以下という真冬のような寒さに強風が加わり、「本当に難しいコンディションだった」と8オーバー80の大崩れ。ツアーでは今年7月の全米女子オープン以来となる80台を叩いてしまったが「1年のうち何回かはこういう日がある。(スコアを崩したことを)しっかり自分の中で消化して、明日は気持ちを切り替えたい」という言葉通り、この日の第2ラウンドでは持ち前の堅実なゴルフを披露した。
出だしの1番で幸先良くバーディ発進すると、前日に続き強風が吹きつける難コンディションの中でフロントナインは1バーディ、3ボギーと耐える展開。それでも後半最初の10番パー4で2打目をピンそば1.5メートルに寄せ、バーディパットを難なく沈める。この時点で通算9オーバーとなり、カットライン当落線上の位置。予選通過が気になり始めたところで続く11番パー5を迎え、このロングホールで確実にバーディ奪取。さらに14番でこの日4つ目のバーディを奪うと、16番でボギーを叩くも難関の上がり2ホールをパープレーで凌ぎ、なんとかイーブンパーにスコアをまとめホールアウトした。
その他日本勢では、97位タイから第2ラウンドをスタートした宮里美香が5バーディ、3ボギーの2アンダー70をマーク。この日は9番パー4で約30ヤードのアプローチを直接カップインさせるチップインバーディを見せるなど好調なプレーで、通算5オーバー暫定39位タイまで順位を上げた。また、76位タイスタートの上田桃子は3バーディ、4ボギーの1オーバー73とスコアを落としたが、通算6オーバー暫定47位タイに浮上。この2人の予選通過はほぼ確実となっている。
上位陣は、第1ラウンドで首位タイ発進のエイミー・ヤン(韓)が通算7アンダーまでスコアを伸ばし、後続に3打差をつけ単独トップ。通算4アンダー2位タイでリー・スンワ(韓)とマリア・ヨース(スウェーデン)が続いている。世界トップランカーがいずれも苦戦する中、世界ランクNo.3のクリスティー・カー(米)が通算2アンダー5位タイと健闘。宮里藍とプレーヤー・オブ・ザ・イヤーのタイトルを争うヤニ・ツェン(台)は通算4オーバー33位タイにつけている。(順位はいずれも暫定)