遼は10位タイで最終日へ 単独首位に藤田
国内男子ツアーの今季最終戦ゴルフ日本シリーズJTカップは4日、東京よみうりカントリークラブを舞台に第3ラウンドの競技を行い、6位タイからスタートした石川遼が1イーグル、2バーディ、3ボギーの1アンダー69をマーク。通算3アンダーとスコアを伸ばしたが、単独首位に立つ藤田寛之に8打差の10位タイとわずかに順位を下げ最終日を迎えることになった。
この日の石川は出だし1番で5メートルのバーディパットを惜しくも外すと、その後のチャンスもパットが決まらず5連続パー。スコアを伸ばせないまま迎えた6番ロングホール。541ヤードのパー5で2オンを狙ったセカンドはグリーン脇にこぼれるものの、3打目のアプローチがなんと直接カップイン。会心のチップインイーグル奪取でスコアを2つ伸ばしハーフターンする。
バックナインは10番でいきなりボギー。直後の11番でバーディを取り返すも、前半からのパットの不調が響きチャンスを決めきれない展開となる。15番までパーが続き、16番ボギー、17番バーディとして迎えた最終18番パー3。前日チップインバーディを決めたこの名物ショートホールで、この日は3オン1パットのボギーフィニッシュ。大会3日目にして初のイーグル奪取も実らず、結局スコアを1つ伸ばすのにとどまった。
また、単独首位スタートの池田勇太も第3ラウンドで1オーバー71とスコアを落とし、通算7アンダー3位タイに後退。石川&池田と賞金王を争う最大のライバル、金庚泰(韓)は通算5アンダー6位タイと好位置につけている。逆転賞金王へ優勝が絶対条件となる石川と池田の両選手にとっては、最終日でのチャージが必須となる。
上位陣は、藤田が通算11アンダーで単独首位、3打差の2位にブレンダン・ジョーンズ(豪)がつけ、4打差の3位タイで池田、小田孔明、平塚哲二が続いている。ディフェンディング・チャンピオンの丸山茂樹が金庚泰と並び通算5アンダー6位タイ。
【石川&池田の逆転賞金王への条件】
賞金王の可能性があるのは現在賞金ランク1位の金庚泰、2位石川、3位池田の3人。金庚泰との賞金差が約2,883万円の石川は、今大会で優勝かつ金庚泰の最終成績が2位タイ以下(3人以上)になること。金庚泰との賞金差が約3,606万円の池田は、今大会で優勝かつ金庚泰の最終成績が8位タイ以下になること。