タイガー4打差独走! 世界No.1返り咲きにも王手
不倫スキャンダル、離婚、ツアー未勝利など、プロデビュー以降“ワーストシーズン”を過ごしてきたタイガー・ウッズ(米)に笑顔が戻ろうとしている。
タイガーが大会ホストを務めるオフシーズン恒例のチャリティイベント、シュブロン・ワールド・チャレンジ(カリフォルニア州、シャーウッドCC)は現地時間4日に第3ラウンドの競技を行い、初日から首位を快走するタイガーは前半3連続バーディで波に乗り4アンダー68をマーク。通算17アンダーまでスコアを伸ばし、2位につける全米オープン王者グラエム・マクドウェル(北アイルランド)に4打差をつけ、シーズンラストイベントでの2010年初勝利に王手をかけた。
「明日の最終日がすごく楽しみだ。ゴルフの調子が見ての通りだからね」と、好調なプレーに自信を取り戻したタイガー。今大会は一昨年ヒザの手術で欠場し、昨年はスキャンダルの渦中とあって出場していないが、その前は2年連続で優勝しており相性は抜群。54ホールを終えた時点での通算17アンダーは、後続に8打差の圧勝劇を飾った昨年のBMW選手権(この時は通算16アンダー)を上回るハイペースだ。今大会で優勝すれば1か月前に失った世界ランク1位の座も取り戻せるとあって、タイガーの世界No.1返り咲きなるかにも注目が集まる。
上位には、ポール・ケイシー(英)が通算9アンダー単独3位につけ、通算7アンダー4位タイでハンター・メイハン(米)、ローリー・マッキルロイ(北アイルランド)、ルーク・ドナルド(英)らが続いている。しかし、いずれの選手もタイガーとのストローク差は大きく、得意の大会で眠れる獅子が復活の狼煙を上げることは必至の状況。最終日はショット、パットともに本来の輝きを取り戻したタイガーの圧勝が期待される。
なお、この日は選手の投票で選ばれる今季のプレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手賞)が発表され、ジム・フューリック(米)が栄冠に輝いた。フューリックは今季3勝を挙げ賞金ランクでも2位と躍進。フェデックスカップ王者のタイトルも獲得しており、マスターズ王者のフィル・ミケルソン(米)や賞金王のマット・クーチャー(米)らを抑えてのプレーヤー・オブ・ザ・イヤー初受賞となった。ちなみに、今大会では第3ラウンドを終え通算イーブンパー12位につけている。