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誕生日の悲劇… C.ビジェガスが開幕戦失格

更新日:2011/01/08 14:14
誕生日の悲劇… C.ビジェガスが開幕戦失格

 

 29歳の誕生日を迎えたまさにその日、カミロ・ビジェガス(コロンビア)が開幕戦失格を宣告される悲劇に見舞われた。

 ことの発端は現地時間6日に行われた米男子ツアーのシーズン開幕戦、ヒュンダイ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ(ハワイ、プランテーション・コース at カパルア)第1ラウンド。15番パー5でグリーンに向ってアップヒルのライからアプローチを放ったビジェガスの打球がスロープを上りきらず、そのまま戻って来るアクシデントが起きる。そして2度目に打ったボールも戻って来てしまうと、ビジェガスはまだ球が止まっていないのにディボット脇の葉っぱをクラブのヘッドで払ったのだ。これがゴルフ規約23−1『ルースインペディメントが障害物に変わる場合』の項目違反に当たった。

 ボールが動いている最中にその行方に影響を与える落ち葉などのルースインペディメントを拾うことは禁止されており、違反者には2打罰のペナルティが与えられるはずだが、ビジェガスはその処置を怠ってプレーを続行。ところが、テレビでその場面を観た視聴者から「ルール違反では?」との指摘が寄せられ、競技委員が改めてビデオ検証を行なった結果「違反があったのは明らか」との結論。結局ビジェガスは2打罰分のスコア過少申告となり、現地時間7日朝、会場に姿を現した本人にその詳細が告げられた。

 奇しくも7日はビジェガスの誕生日。自らのバースデーを祝うどころか最悪のシナリオを突きつけらてしまった。言葉を失いながら、再生したビデオを観て自らの非を認めたビジェガス。「開幕戦に水をさすような事態になり非常に残念。しかし我々はゴルフというゲームに敬意を表さなければならない」と話すのは米男子ツアーの競技副委員長、スラッガー・ホワイト氏。ビジェガスにとっては何とも後味の悪い誕生日になってしまったが、この悔しさをバネに今シーズンのさらなる飛躍を期待したいものだ。 (STATS-AP)

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