R.ギャリガス『63』で奪首! E.エルスも追撃開始
昨季優勝者のみが出場している米男子ツアーのシーズン開幕戦、ヒュンダイ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ(ハワイ、プランテーション・コース at カパルア)は現地時間7日に第2ラウンドの競技を終了。昨季最終戦のチルドレンズ・ミラクル・ネットワーク・クラシックで優勝し、今大会への出場権を手にしたロバート・ギャリガス(米)が巧みなショートゲームでトーナメントをリードした。
この日のギャリガスは「オフシーズンに磨きをかけた」というウェッジでのアプローチが冴え渡り、3番から4連続バーディを奪う絶好の立ち上がり。終盤の16番パー4では残り66ヤードのセカンドショットを絶妙なタッチでピン奥に落とすと、バックスピンで戻ったボールがカップに吸い込まれチップインイーグル。さらに17番から上がり2ホール連続バーディで締めくくり、コースレコードにあと1打と迫る10アンダー『63』で通算14アンダー単独トップに躍り出た。
「まだ2日目だから喜ぶのは早いけど、それにしてもこの舞台でトップに立つ気分は最高だね。オフシーズンにショートゲームを磨いた成果が出て本当にうれしい」と声を弾ませたギャリガス。16番以外でもチップインしかけたホールが3つあり、仮にそれが入っていればスコアをさらに伸ばせていたところ。残り2日間、果たしてシーズンをまたいだツアー2連勝を遂げることができるのか…?
そんな中、ギャリガスの独走を許すまいと気を吐いた大物がいる。昨季米ツアー中心のスケジュールに切り替え2勝を挙げ、カパルアに戻ってきたアーニー・エルス(南ア)だ。エルスも昨年末、母国のナショナルオープンである南アフリカ・オープンで優勝を飾っており、年明け初戦の今大会でも好調をキープ。この日の第2ラウンドでノーボギーの9アンダー64とほぼ完璧なプレーを見せ、前日の22位タイから通算10アンダー4位タイに浮上した。
ところでエルス、本来なら第2ラウンドをカミロ・ビジェガス(コロンビア)と同組で回るはずだったが、ビジェガスがスコアの過少申告により失格となったため、ロッコ・メディエート(米)と同組に。しかし、そのことがエルスにとって有利に働いたというのだからゴルフは何があるか分からない。この日は2人が同じようなラインにつける場面が多く「少なくても5ホールはメディエートのパッティングを参考にさせてもらった」とパートナーに恵まれた結果に。現時点で首位のギャリガスとは4打差、優勝戦線に加わったエルスの動向にも注目だ。
その他上位陣は、カール・ペターソン(スウェーデン)が通算13アンダー単独2位、ジョナサン・バード(米)が通算12アンダー単独3位につけ、エルスと同じ4位タイにジム・フューリック(米)、スティーブ・ストリッカー(米)、フランセスコ・モリナリ(伊)が並ぶ展開となっている。