J.バード、プレーオフ制し10年ぶりの米国勢開幕戦V!
過去9年間、豪州や欧州の選手に奪われ続けてきた米男子ツアー開幕戦のタイトル。今季はアメリカ勢同士のプレーオフを制したジョナサン・バードが、2001年のジム・フューリック以来実に10年ぶりとなる米国選手による開幕戦Vを成し遂げた。
昨季優勝者のみに出場が許されるシーズン初戦、ヒュンダイ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ(ハワイ、プランテーション・コース at カパルア)は現地時間9日に最終ラウンドの競技を行い、72ホールを終え通算24アンダーで並んだバードとロバート・ギャリガス(米)によるプレーオフへ突入した。
18番パー5で行われたサドンデス1ホール目。緊張感のためか昨季ティーショット飛距離1位のギャリガスがミスヒットし、一方のバードもチャンスにパットを決めきれず両者ともパーに終わる。1番パー4へ舞台を移した2ホール目。双方決め手を欠く展開となったが、最後はロングパットをOKの距離に寄せたバードが難なくパーで上がったのに対し、ギャリガスは短いパーパットを外して万事休す。
「緊張感と勝ちたいという気持ちで自分のゴルフができなかったが、最後は決着をつけられて良かった」と安堵の表情を見せたバード。昨年のフォールシリーズ、ジャスティン・ティンバーレイク・シュライナーズ・ホスピタルズ for チルドレン・オープンでもプレーオフの末に劇的ホールインワンで勝利をもぎ取った勝負強さを発揮した形となった。なお、バードは今回の優勝でツアー通算5勝目。
その他上位陣は、通算23アンダー単独3位にこの日コースレコードタイの11アンダー62と爆発した全米オープン王者グラエム・マクドウェル(北アイルランド)が食い込み、通算20アンダー4位タイにカール・ペターソン(スウェーデン)とスティーブ・ストリッカー(米)が入っている。