15歳女子ゴルファー、A.トンプソンの嘆願をLPGAが却下
更新日:2011/01/15 15:10
掲載日:2011/01/15 11:23
弱冠15歳のプロゴルファー、アレクシス・トンプソン(米)が米女子ツアーの競技に推薦出場できる回数を増やすよう嘆願書を提出していた件で、LPGAコミッショナーのマイク・ワン氏が「彼女の嘆願を却下する」との声明を発表した。
現在の米女子ツアーでは主催者推薦によるトーナメントへの出場は年間最大6試合に限られているが、トンプソンはその倍の12試合に枠を拡大するよう要求。これに対し、ワン氏は「彼女は将来性のあるプレーヤー。試合に出たいという情熱や姿勢は評価するが今回は特例を認めるわけにはいかない」と申し出を却下した上で「推薦の6試合以外でもオープン競技のマンデー予選会に挑戦してそれに突破すれば、さらに出場回数を増やすことはできる」と自力でツアー競技への出場チャンスをつかむよう示唆した。
2007年に史上最年少の12歳で全米女子オープンに出場し、その後もアマチュアの国際大会で次々と優勝。“レクシィ”の愛称でゴルフファンからの人気も高く、昨年6月に鳴り物入りでプロ転向を宣言。しかし、今年の2月10日に16歳となるトンプソンは米女子ツアーのクォリファイング・トーナメントをまだ受けておらず、ツアー競技へのフル参戦権取得には18歳以上という原則もあるため、現状ではあと2年間フルシードのツアーカードを取得することができない。
なお、昨季は米女子ツアーで6試合に出場。メジャー最難関の全米女子オープンでは日本の横峯さくらと並び10位タイに食い込み、欧州女子ツアーとの共催大会エビアン・マスターズでは優勝者の申智愛(韓)にわずか1打差の2位タイと好成績。シーズンでの獲得賞金額もランキング34位に相当する33万6,472ドル(約3,000万円)を稼ぎ出した。