丸山が28年ぶり快挙へ2位タイ発進! 18歳松山は出遅れ
米男子ツアーの今季フルフィールド初戦、ソニー・オープン・イン・ハワイ(ワイアラエCC)は現地時間14日に第1ラウンドの競技を行い、同大会13年連続出場となる丸山茂樹が8バーディ、3ボギーの5アンダー65をマーク。首位のスチュアート・アップルビー(豪)に1打差の2位タイと好位置につけ、1983年以来実に28年ぶりとなる日本人チャンピオンへ向け絶好のスタートを切った。
この日の丸山は4番でボギーが先行したものの、6番パー4で2打目をピンそば30センチに寄せすぐさまバーディを取り返す。さらに7番で2メートル、8番で2.5メートルのバーディパットを決めると、9番パー5では2オン成功から難なくバーディ奪取。後半最初の10番で再び2メートルを沈め、ハーフターンを挟んでなんと5連続バーディを奪う。その後はバーディとボギーが交互にくる展開となるも、最終18番パー5でセカンドを刻み3打目で確実にグリーンオン。最後は1メートルのバーディパットを慎重に沈め、第1ラウンドのプレーを締めくくった。
「ティーショットとパターが絶好調だった」と語る丸山は、リフトアンドクリーン(ボールを拭いて元の位置に戻すことができる)ルールが採用されたこともあり「良いライからピンを狙っていけた」とバーディチャンスを量産。「普段やっているPGAツアーのコースは距離が長いけど、ここは短いしハザードもそれほど多くない。自分のゴルフスタイルに合っていると思う」とワイアラエCCとの相性の良さを強調した。
28年前に青木功が日本人初の米男子ツアー優勝を飾ったのがこの大会(当時の大会名はハワイアン・オープン)。丸山にとっても1999年に初参戦し、2005年には優勝争いに絡み3位タイに食い込むなど得意としているトーナメントだ。「日本人のファンが沢山応援に駆けつけてくれているのは嬉しいね。好きなコースで楽しみたい」という本人の言葉通り、青木以来日本人史上2人目の大会チャンピオン誕生にも期待が高まる。
また、今年のマスターズ出場権を獲得している注目の18歳アマチュアゴルファー、松山英樹(東北福祉大)はインスタートの13番でボギーが先行すると、前半はバーディなしの3オーバーと苦しい展開となる。後半の6番でダブルボギーを叩きさらにスコアを崩したが、それでも8番パー4では2打目をピン手前3メートルに寄せ、このパットを沈めて記念すべき米男子ツアーでの初バーディをマーク。1バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの4オーバー74で第1ラウンドをホールアウトし、首位とは10打差の127位タイと出遅れた。
その他日本勢では、松村道央がイーブンパー70で回り66位タイ、米男子ツアーのシード保持者である今田竜二は高山忠洋、小田孔明と並び3オーバー73で113位タイ、薗田峻輔は松山と同じ127位タイと苦しい戦いを強いられている。なお、今大会は荒天の影響で初日の競技が中止となり、土曜日(15日)に第2ラウンドを行ったあと上位60位タイまでが決勝ラウンドへ進出。日曜日(16日)に決勝ラウンド36ホールの競技が行われる予定となっている。