宮里藍、大逆転Vで米女子ツアー2勝目!
米女子ツアー2010年シーズン初戦ホンダPTT LPGAタイランドは、タイのサイアムCCを舞台に現地時間の21日、最終ラウンドを行ない、3位タイからスタートした宮里(藍)がコースレコードに並ぶ 9アンダー63の猛チャージ。通算21アンダーまでスコアを伸ばし逆転勝利をもぎ取った。
3年前のこの大会で優勝しているスーザン・ピーターセン(ノルウェー)が3日目までノーボギーの完璧なゴルフで2位に5打差をつけ、楽勝ムードが漂う中始まったファイナルラウンド。6打差を追いかける宮里(藍)は2番でボギーが先行したものの、3番ですかさずバーディを奪い返すと、7番パー5ではイーグル奪取に成功。「あのイーグルで波に乗れた」と9番から3連続バーディを奪い、15番で通算20アンダーとして首位を行くピーターセンの背中をとらえた。さらに最終18番ではアプローチを直接カップに入れてチップインバーディ。通算21アンダーでピーターセンがホールアウトするのを待つことに。
「藍に9アンダーを出されてしまったらお手上げ」とラウンド後、戦闘意欲を削がれたことを打ち明けたピーターセンは16番で約2.5メートルのパーパットを外し、17番で2メートル弱のバーディチャンスを決められず、2打差で最終ホールへ。最後は「イーグルを狙いに行った」と言うがカラーからのイーグルトライも失敗に終わりバーディ止まり。宮里(藍)がピーターセンに1打差をつけてツアー2勝目を達成した。
「エビアンの経験が生きました。今回は勝てるとは思っていなかったので、とにかく目の前の1打に集中することだけを考えていました。プレッシャーがかかった場面で集中するのは難しいのですが、今日は出来た。自分のスタイルを貫いて勝てました」と宮里(藍)。開幕戦で幸先の良い優勝を飾り、目標であるプレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手賞)に向け一歩前進だ。
その他、通算15アンダー3位にヤニ・ツェン(台)が入り、カリー・ウェブ(豪)、クリスティー・カー(米)の2人が通算13アンダー4位タイ。宮里(藍)と同じ3位タイからスタートした上田桃子はイーブンパー72とチャージならず。通算12アンダー6位タイにとどまった。
また4日目にして初のアンダーパー(71)をマークした諸見里しのぶは通算1オーバー36位タイ。宮里美香は通算2オーバー38位タイで4日間の競技を終えている。