宮里藍、44年ぶり開幕2連勝達成!
宮里藍が開幕2連勝の快挙を達成した。
米女子ツアーシーズン第2戦HSBC女子チャンピオンズはシンガポールのタナ・メラCCを舞台に現地時間28日、最終ラウンドの競技を行った。前週のホンダPTT LPGAタイランドで優勝した宮里(藍)が7バーディ、4ボギーの3アンダー69をマーク。通算10アンダーとし、逃げ切りで開幕2連勝を飾った。
ツアー史上、開幕からの連勝は1966年マリリン・スミス以来、実に44年ぶり。開幕戦以外では、一昨年にロレーナ・オチョア(メキシコ)が記録した出場4試合連続優勝に続く快挙。勝った宮里(藍)は「今日はタフな戦いでした。リーダーボードに強豪がひしめく混戦でしたから。最終組だったので、そのことに関してもプレッシャーがありました」と素直な心境を吐露した。
その言葉通り、出だしは苦しんだ。1、2番は連続ボギーで首位の座から転げ落ちる。だがそれで開き直り「無理に落ち着いたふりをしても仕方ない」と気持ちを切り替え、攻めのゴルフに転じると、3番であわやオーバーか? と思われたパーパットがカップイン。「ストロークが良かったから」と自画自賛で波に乗る。
圧巻は11番からの3連続バーディ。11番で約6メートル、12番では約12メートル、13番でも約5メートルのパットを沈め、勝利に突き進んだ。勝ったのは「結果にこだわらず、目の前のショットに集中する」という自分のスタイルを貫き通したから。「エビアン(昨年ツアー1勝目を挙げた試合)で勝つまでは、こんな日が来るとは思ってもいませんでした。でもやるべきことをやった結果」と納得の表情でトロフィを掲げ持った宮里(藍)。2連勝で大きな自信をつかんだ彼女は、次週国内女子ツアーのダイキン・オーキッドに凱旋出場する。
その他上位は2打差の単独2位に、この日4アンダー68をマークして猛烈な追い上げを見せたクリスティー・カー(米)が入り、通算7アンダー3 位タイにディフェンディング・チャンピオンの申智愛(韓)、先週2位のスーザン・ピーターセン(ノルウェー)、ヤニ・ツェン(台)、キム・ソンヒ(韓)の 4人が食い込んだ。
また初日トップタイ発進ながら2日目崩れたロレーナ・オチョア(メキシコ)は、通算4オーバー38位タイに終わっている。