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E.エルス、同郷対決制し2年ぶりVなるか?

更新日:2022/10/26 00:57
E.エルス、同郷対決制し2年ぶりVなるか?

 

 アーニー・エルス(南ア)が2年ぶりの優勝に王手をかけた。

 世界のトッププレーヤーが集結したWGCシリーズ今季第2戦のCA選手権は現地時間13日、フロリダ州のTPCブルーモンスター at ドラルを舞台に第3ラウンドの競技を終了。前日トップに躍り出たエルスに、同郷の後輩シャール・シュワーツェル(南ア)が5アンダー67の猛攻で追いつき、2人が通算12アンダーで首位の座を分け合った。最終日は同郷の先輩&後輩の直接対決が実現する。

 エルスが米ツアーで優勝を飾ったのは2年前のザ・ホンダ・クラシックでのこと。世界中で通算44勝を誇るものの、昨年はデビュー以来初めてシーズン未勝利に終わり、今季の復活にかけていた。エルスにとって大きな変化は自閉症の息子ベン君のために、研究の進んでいるアメリカへ家族で引っ越したこと。それに伴い、今年は年間スケジュールを大幅に変更。昨年までシーズン序盤は欧州ツアーに参戦し中東シリーズなどに出場していたが、今年はアメリカ国内だけに活動の場を絞り、極力家族と過ごす時間を増やしている。そのせいで「今年は精神状態が非常に落ち着いていて、良かった頃の状態に近づいている」と本人も認めており、勝つのは時間の問題、と目されている。奇しくも優勝争いの相手は、現在上り調子の若武者シュワーツェル。果たして最終日、次代を担う母国の後輩にエルスは先輩の意地を見せつけることができるのだろうか?

 その他上位は、通算11アンダー単独3位にパドレイ・ハリントン(アイルランド)が続き、通算10アンダー4位にロバート・アレンビー(豪)がつける展開。今季すでに勝星を挙げているビル・ハース(米)が通算9アンダー単独5位、マーティン・カイマー(独)が通算8アンダー6位から追っている。

 なお、ディフェンディング・チャンピオンのフィル・ミケルソン(米)はイーブンパー72とスコアを伸ばせず、通算4アンダーで16位タイにとどまっている。最終18番ではセカンドショットを打つ際にひじを痛めた模様。本人は「24時間以内に痛みは引くはず」と言っているが、今後のプレーへの影響が懸念される。

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