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40歳E.エルス、2年ぶりの栄冠!

更新日:2022/10/26 00:57
40歳E.エルス、2年ぶりの栄冠!

 

 今年40歳になったアーニー・エルス(南ア)が同郷対決を制し、およそ2年ぶりに勝利の美酒に酔った。

 世界のトッププレーヤーが集結したWGCシリーズ今季第2戦のCA選手権は現地時間14日、フロリダ州のTPCブルーモンスター at ドラルを舞台に最終ラウンドを終了。首位タイからスタートしたエルスが6アンダー66とスコアを伸ばし、通算18アンダーで優勝を飾った。

 最終日最終組を回った同郷の後輩シャール・シュワーツェル(南ア)とは終盤まで接戦が続いたが、勝負どころの上がり4ホールで2つボギーを叩いたシュワーツェルが、あっという間にエルスに突き放され、結局4打差の単独2位に終わった。

 勝利を確信した余裕のストロークで1メートル弱のウイニングパットを沈めたエルスは、両手を挙げてギャラリーの大歓声に応え満面の笑み。「40 歳ですよ、僕! 40歳になって勝てるなんて、とにかく最高としか言えません」。全世界で通算60勝(これが61勝目)を挙げているエルスも、ここ数年はケガや家族の問題などでゴルフに身が入らず、昨年はとうとう未勝利のシーズンを過ごしてしまった。しかも前週、2年前に勝っている思い入れの深いザ・ホンダ・クラシックで最終日に大叩きを演じて60位台に沈むという、まさかの出来ごとに直面した。一念発起したエルスは週明けからスイングを徹底的にチェック。ボールポジションを修正して今大会に挑んでいた。

 最終日に一騎打ちを演じたのは奇しくも、昔「子守りをしたことがある」15歳年下のシュワーツェル。何でもシュワーツェルの父とエルスは、かつて南アで行なわれたチーム戦でペアを組んだこともある仲なのだとか。昔のチームメイトの息子と、優勝争いをしたのだから「自分も年取ったものだ」とエルスが語ったのも頷ける。今回敗れはしたが、WGCの大舞台で偉大な先輩と優勝争いを演じたことはシュワーツェルにとって今後の糧になるはずだ。

 その他、通算11アンダー3位タイにパドレイ・ハリントン(アイルランド)、マーティン・カイマー(独)、マット・クーチャー(米)の3人が入り、通算10アンダー6位タイにビル・ハース(米)、ポール・ケイシー(英)他。ディフェンディング・チャンピオンのフィル・ミケルソン(米)はスコアを 4つ伸ばしたが、通算8アンダーは14位タイにとどまった。

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