コミッショナーがキャディに転身!?
更新日:2022/10/26 00:57
掲載日:2010/03/21 21:24
不況のあおりを受け試合数減少が深刻化している米女子ツアーは、今季から新コミッショナーを迎え活性化に取り組んでいる。
新コミッショナーに就任したのはマイク・ワン氏。ホッケー用品会社の最高経営責任者やゴルフ用品メーカーの副社長を務めた経験もあるワン氏が、今週選手のキャディを務めるというパフォーマンスを披露した。
舞台はLPGAツアーの下部組織であるフューチャーズツアーのシーズン開幕戦。ワン氏はナチュラル・チャリティ・クラシック第1ラウンド(現地時間18日)でメキシコ出身のリリー・アルバレスのバッグを担いだ。次週ネイションワイドツアーが初めてメキシコで開催されることもあり、同ツアーをアピールするための行為だったが、バッグを担がれたアルバレスは「コミッショナーにバンカーを均してもらったときには、申し訳なくて思わず“私、自分でやります!”と言ってしまいました。でも彼は“これは私の仕事だから”とバンカーを均してくれたんです」と感激の面持ち。
ワン氏は「彼女が軽いバッグと軽いユーモアのセンスを持っていてくれて良かった」と周囲を笑わせ、ギャラリーやボランティアに労いの言葉をかけながら、コミュニケーションを図っていたのだとか。昨年解任劇が勃発した前コミッショナーのキャロライン・ビベンス女史とは違い、ワン氏は選手に寄り添う姿勢を示したといえそうだ。