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石川、32位タイ浮上 E.エルス単独トップ!

更新日:2011/01/21 21:58
石川、32位タイ浮上 E.エルス単独トップ!

 

 忍耐力を身につけた石川遼がジワジワと順位を上げている。

 名手アーノルド・パーマー(米)がホストを務める米男子ツアーのアーノルド・パーマー招待(フロリダ州オーランド、ベイヒルC&ロッジ)は現地時間27日、第3ラウンドの競技を終了。前日通算イーブンパー44位タイに浮上した石川は、この日4バーディ、3ボギーの1アンダー71とスコアを伸ばし、通算1アンダーで32位タイへ順位を上げた。

 先週のトランジションズ選手権では、アイアンショットの乱れにより予選落ち。今週も第1ラウンドで出遅れて2週連続予選落ちがチラついた石川だったが、第2ラウンド以降立て直してくるあたりはトッププレーヤーらしさを感じさせる。この日は前日まで50パーセント台だったパーオン率が、72パーセントまで跳ね上がった。ミスを修正する柔軟性の高さには目を見張るものがあるだけに、最終日さらなる進化を見せてくれるに違いない。

 一方、実力者ぞろいのリーダーボードでこの日抜け出したのは、メジャー3勝を誇るアーニー・エルス(南ア)だ。3アンダー69と3日連続60台を出して通算10アンダー。ラウンドが進むごとに難易度の増すコースで安定したプレーを続け、単独2位のベン・カーティス(米)に1打差で2週前の WGC-CA選手権に次ぐ今季2勝目に王手をかけた。

 パット数こそ「30」と今ひとつのエルスだが、難コース攻略のカギを握るアイアンショットの切れは抜群で、18ホール中15ホールでパーオンに成功。さらにパー5でスコアを伸ばすセオリー通りのプレーでトーナメントをリードした。1998年大会の優勝以来、タイガー・ウッズ(米)の後塵を拝していたものの、ここが得意コースであることに変わりはない。マスターズ2週前に御大パーマーの目の前で完全復活を! 今週もビッグイージーから目が離せない。

 その他、マスターズ出場のチャンスを探り首位タイからスタートしたベテランのデービス・ラブIII(米)は2オーバー74とスコアを崩し、通算 5アンダーでレティーフ・グーセン(南ア)、ジム・フューリック(米)らと並ぶ6位タイに転落。フィル・ミケルソン(米)も3オーバー75を叩いて、通算 3アンダー16位タイに順位を落としている。

 また、今田竜二はパットが冴えて6バーディ、3ボギーの3アンダー69。通算4アンダーまでスコアを伸ばして、エルスと6打差の12位タイへ順位を上げた。一昨年の初優勝で昨年はマスターズ初出場を果たしたが、今年はまだ出場権が得られていない。それだけに、ここで勝ってオーガスタに乗り込みたいところだが…。

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