E.エルス、2打差リードも大ピンチで水入り!
アーニー・エルス(南ア)の今季2勝目がかかった米男子ツアーのアーノルド・パーマー招待(フロリダ州オーランド、ベイヒルC&ロッジ)だが、現地時間28日に行った最終ラウンドは雷雨のため最終組が15番プレー中にサスペンデットが決定した。
2位に1打差の通算10アンダー首位で最終日を迎えたエルスは、12番まで6バーディ、2ボギーの好プレーを披露。通算14アンダーまでスコアを伸ばし、後続に大差をつけて独走態勢に入っていた。だが、13番パー4でバンカーからの2打目を池に入れてしまいダブルボギーを叩くと、続く14番パー 3でもグリーン左のバンカーにつかまりボギー。あっという間に通算11アンダーまで後退してしまった。
15番をプレー中に中断のサイレンが鳴りクラブハウスへ引き上げると、3時間の中断の末に順延が決定。暫定2位のケビン・ナ(米)とはわずかに2打差となり、優勝争いは混沌としている。
「アーニー(エルス)は苦しんでいたみたいだから、(中断は)頭を冷やすのに良かったんじゃないかな? 自分はバーディを獲ってアーニーの背中をとらえなければならない」とナはあくまでも前向きだ。対照的に暫定ながらトップを守っているエルスは「こんな状況での中断なんて、一晩中考えてしまうよ。今日は自分に腹が立っているし、失望もしている」と珍しく不機嫌そうな表情でコースを去った。
1982年以来の月曜日順延となった同大会。エルスと3打差の暫定3位にはレティーフ・グーセン(南ア/17ホール終了)ら3人もおり、勝負の行方はまだまだ分からない。
一方、ツアー1勝の実績がある今田竜二は健闘を続けている。この日2つスコアを伸ばして17番を終了。デービス・ラブIII(米/17ホール終了)と並ぶ、通算6アンダー暫定8位につけている。また、大会前に『58』を叩き出すなど好調だったフィル・ミケルソン(米)は5オーバー77と崩れ、通算2オーバー暫定30位タイに終わっている。
国内ツアー賞金王の石川遼も3バーディ、5ボギー、1ダブルボギーの4オーバー76とスコアを落とし、通算3オーバーでフィニッシュ。暫定40位タイに順位を下げ、浮かない顔でコースを去った。