ベネズエラのルーキー、J.ヴェガスが首位タイ堅守!
カリフォルニア州パームスプリングスに点在する4コースを5日間90ホールかけて回り雌雄を決する米男子ツアーのボブホープ・クラシック。現地時間21日にプロアマ形式による第3ラウンドの競技を行い、前日首位タイに躍り出たベネズエラ出身のルーキー、ジョナサン・ヴェガスがノーボギーの快調なゴルフで5アンダー67をマーク。通算18アンダーまでスコアを伸ばし、ゲーリー・ウッドランド(米)と並びトーナメントリーダーの座をキープしている。
パー3を除く14ホール全てでフェアウェイをキープする完璧なティーショットを武器に、スコアを5つ伸ばしたヴェガスは「この3日間でショットは一番だった」と手応えを口にする。だが「もう少しパットが決まってくれていれば…。パッティングの調子自体は悪くないのに」と最終18番で1.2メートルのバーディチャンスを決めきれず、首位タイを堅守しながらもやや悔しげな表情。
昨年下部ツアーのネイションワイドで賞金ランク7位に入り、ベネズエラ人として初めてPGAツアーカードを獲得した26歳のヴェガス。レギュラーツアーの舞台に立つのは今回で5試合目だが、「緊張しないのか?」の問いには「ネイションワイドで経験を積んできたからトップに立っても緊張より喜びの方が大きい。夜もぐっすり寝れているよ」と大物ぶりを発揮。「もし優勝したら地元ベネズエラでは大騒ぎになるのでは?」という質問には「ゴルフの認知度が低いから、案外目立たないんじゃないかな」と苦笑いしていた。
その他上位陣は、首位タイの2人から1打差の単独3位でグレッグ・チャーマーズ(豪)が続き、通算16アンダー単独4位にマーティン・レアード(スコットランド)がつけるなど、インターナショナルプレーヤーの活躍が目立つ展開。前日ヴェガスと共にトップに立っていたブー・ウィークリー(米)はイーブンパー72とスコアを伸ばせず、通算13アンダー11位タイに後退した。
日本勢唯一出場の今田竜二はこの日6バーディ、2ボギーの4アンダー68にスコアをまとめたが、通算11アンダー31位タイと足踏み状態。残り2日での巻き返しが期待される。