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M.カイマー圧勝で連覇達成! タイガー抜き世界ランク2位へ

更新日:2011/01/24 12:04
M.カイマー圧勝で連覇達成! タイガー抜き世界ランク2位へ
M.カイマーが欧州ツアーの中東シリーズ初戦、アブダビHSBCゴルフ選手権で大会連覇を達成した。 (写真提供:AP/アフロ)

 

 マーティン・カイマー(独)の前ではすべての選手が霞んでしまう。それほどの圧勝劇を演じた26歳が、ついに“タイガー超え”を現実のものにした。

 欧州ツアー中東シリーズ4連戦の初戦を飾るアブダビHSBCゴルフ選手権(UAE、アブダビGC)は現地時間23日に最終ラウンドの競技を行い、後続に5打差の単独首位からスタートしたディフェンディング・チャンピオンのカイマーがノーボギーの6アンダー66をマーク。トーナメントレコードとなる通算24アンダーまでスコアを伸ばし、最後は2位のローリー・マキロイ(北アイルランド)に8ストロークの大差をつける圧勝で大会連覇を達成した。

 この結果により、今週発表される最新世界ランキングでカイマーはタイガー・ウッズ(米)を抜き2位へ浮上するが決定。依然としてNo.1の座はリー・ウェストウッド(英)が守っており、ヨーロッパ勢が18年ぶりに世界ランク1位&2位を独占することになる。「ヨーロッパ選手の実力はライダーカップだけじゃなく、昨年のメジャーでも実証されている。いつかこういうときが来ると思っていたけど、今まさに機が熟した感じだね。ローリー(マキロイ)もこれからどんどん世界の舞台で勝ち星を重ねていくだろうし、ヨーロッパの黄金期がこれから間違いなく到来する」と語るカイマー。もちろん、その中核を担うのが世界No.2となった彼自身であることは間違い。

 今大会、カイマーが4日間72ホールのうちボギーを叩いたのはわずか1度。普通なら大量リードを奪うと逆にプレッシャーがかかったり、気合いが入らずズルズルと後退してしまうこともあるのが、カイマーはリードしてなお攻めの姿勢を貫いた。圧巻は最終日16番での10メートルを超すロングパットをいともあっさり沈めバーディを奪ったシーン。これにはこの日のベストスコア『64』をマークし3位タイに食い込んだレティーフ・グーセン(南ア)も「カイマーには手も足も出なかった。このコースで20アンダー以上の優勝スコアを出すなんて前代未聞だよ」と脱帽。昨季賞金王のカイマーにとって、この勝利は今シーズンのさらなる飛躍を予感させる1勝となった。

 その他、全米オープンチャンピオンのグラエム・マクドウェル(北アイルランド)がグーセンと並び通算14アンダー3位タイ。米ツアーから参戦しているフィル・ミケルソン(米)は通算5アンダー37位タイに入り、全英オープン覇者ルイス・ウーストハウゼン(南ア)は予選落ちを喫している。

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