逆転V狙うタイガーがメジャーセッティング希望?
かつて4連覇を達成し3年前には全米オープンを制したことのある得意コースで、タイガー・ウッズ(米)はスイング改造中のフラストレーションを抱えながらもまずまずのゴルフを見せている。
カリフォルニア州トリーパインズGCのサウス(SC)とノース(NC)両コースを舞台に熱戦が繰り広げられている米男子ツアー、ファーマーズ・インシュランス・オープン。現地時間28日に行われた第2ラウンドで難易度の高いSCを回ったタイガーは、序盤の3番から4連続バーディを奪い一気にリーダーボードを駆け上がるかに思われた。ところが、9番パー5でセカンドショットを右に曲げバーディを奪えず流れが途切れ、11番パー3ではバンカーにつかまりボギー。14番、15番でも連続ボギーを叩き一時は30位台まで後退してしまう。
しかし、16番パー3で4メートルの難しいバーディパットを沈めると、最終18パー5では「最高のティーショット、最高のセカンドショットをつなげられた」と2オン成功から難なくバーディフィニッシュで締めくくり、2日連続の3アンダー69でホールアウト。得意なコース相手にやや不本意な内容ながら、首位のビル・ハース(米)に5ストローク差の通算6アンダー12位タイへ順位を上げた。
序盤の4連続バーディから中盤3ボギーと失速したことについて「納得はいっていない。中盤乱れたのは以前のスイングと改造中の今のスイングがせめぎあって悪いクセが出た。スイング改造のプロセスではこういうこともある」と分析するタイガー。だがパッティングは好調のようで「良い転がりのパットが打てている」と胸を張った。
さらに「メジャー(2008年全米オープン)の時のようなセッティングにしようと思えばできるはず。仮に、明日のピンポジションやグリーンの速さがメジャー並みにセットされたら取りこぼしは許されない。もし通常のセッティングならバーディ合戦になる。3日目がどんな展開になるかで優勝争いの面子も変わってくるだろう。どちらにせよ、自分のやるべきことをやるだけだ」と発言。難易度が高ければ高いほど力を発揮するタイガーだけに、逆転Vを狙う決勝ラウンドではメジャー並みの難セッティングを切望しているのかもしれない。