米女子ツアー開幕! 6年目の宮里藍が初連覇に挑む
宮里藍がいよいよアメリカでの6年目のシーズンを迎える。
米女子ツアーの今季開幕戦ホンダLPGAタイランドが現地時間17日、タイのサイアム・カントリークラブを舞台に開催される。注目は何といってもディフェンディング・チャンピオンとして臨む宮里藍。昨年最終日に6打差をひっくり返す大逆転優勝で開幕戦Vを飾った大会だけに、米ツアーでの自身初となる連覇に期待がかかる。
昨年の藍は米ツアー参戦5年目にしてシーズン最多の5勝を挙げ、日本人としては史上初となるロレックスランキング(女子世界ランキング)No.1にも輝いた。シーズンを終え帰国した時には「アメリカに渡って5年という月日が経ち、これまで自分がやってきたことが少しずつ実を結んできたんだと思う」と自信をのぞかせた藍だが、昨季の最終成績を見ると賞金ランキングで6位、かつて頂点の座についた世界ランキングでも6位まで後退していた。
そんな中で迎える6年目のシーズン、藍が掲げる目標はプレーヤー・オブ・ザ・イヤーのタイトルだ。昨年もシーズン序盤から同タイトルを目標とし、最終戦のLPGAツアー選手権まで望みを残していたが獲得ならず。ツアー競技のトップ10に入った選手のみポイントが与えられ、そのポイント数の合計で争われるプレーヤー・オブ・ザ・イヤーを「世界ランクより魅力がある」と語る藍。それはシーズンを通して最も安定した成績を収めた選手、いわばツアーの“年間女王”といえるタイトルだからだ。
昨季5勝という確かな結果を残した藍は、プレーヤー・オブ・ザ・イヤーのタイトルにも手が届く位置にいると確信。今大会で開幕戦連覇を成し遂げれば、自身の目標に向け絶好のスタートとなることは間違いない。通算14勝を誇る日本ツアーでも2004年、2005年の大王製紙エリエールレディスオープンで1度しか果たしていない大会連覇を、米ツアーでは初、自身にとっては6年ぶりに達成することができるのか注目したい。
その他日本勢では、昨年の日本女子オープンゴルフ選手権でプロ初優勝を飾り今季米ツアー初勝利を狙う宮里美香、そして右ひざ半月板損傷の故障を抱えながら今年も戦う上田桃子が出場。さらに、豪州ツアーで2連勝を挙げ世界ランクNo.1に浮上したばかりのヤニ・ツェン(台)を筆頭に、申智愛(韓)、スーザン・ピーターセン(ノルウェー)、クリスティー・カー(米)、ナ・エン・チョイ(韓)ら世界上位ランカーが顔を揃え、シーズン初戦からレベルの高い激戦を展開する。