V.シン優勝戦線浮上! 単独首位にA.バデリー
今月22日に48歳の誕生日を迎えるビジェイ・シン(フィジー)が、2年半ぶりの優勝を狙える好位置に浮上した。
米男子ツアーのノーザン・トラスト・オープン(カリフォルニア州、リビエラCC)は現地時間19日、順延となっていた第2ラウンドの続きと第3ラウンドの競技を終了。ただひとり二桁アンダーの通算10アンダーまでスコアを伸ばしたアーロン・バデリー(豪)が単独首位に立ち、1打差の2位タイにシニアでも活躍する51歳のフレッド・カプルス(米)とツアー初Vを狙う27歳のケビン・ナ(米)がつける展開となっている。
そんな中、注目は首位と2打差の4位タイまで順位を上げてきたシン。メジャー3勝含むツアー通算34勝を挙げている実力者だが、2009年にヒザの関節鏡視下手術を受けて以降勝ち星から遠ざかっている。それでも今季は、2週間前のウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープンで最終日『66』をマークし久し振りにトップ3に食い込む健闘を見せ“復活近し”を印象づけた。
「ここ数年で最も調子が良い。今年のオフは試合に勝つための準備を全て整えてきたんだ。調子が良いのにハワイ(ソニー・オープン・イン・ハワイ、57位タイ)で結果を残せなかったことがとても悔しかった。今大会ここまでは優勝を狙うのに最高のポジション。パッティングが非常に好調だから楽しみだよ」と、2008年9月のドイツ銀行選手権以来となる復活Vに意欲を見せている。
一方、ムービングデーのチャージが期待されたフィル・ミケルソン(米)は第3ラウンドでスコアを3つ落とし、通算2オーバー54位タイと大きく後退。パドレイ・ハリントン(アイルランド)もこの日37ランクダウンの通算1オーバー51位タイとふるわず、元メジャーチャンピオンたちが明暗を分けた格好だ。
日本勢では、唯一決勝ラウンドへ進んだ池田勇太が通算5オーバー71位タイ。今季米ツアー初戦の石川遼は予選落ち、今田竜二は第2ラウンド終了を待たずに棄権を表明している。