藍、今季初戦は29位タイに終わる… Y.ツェンが開幕戦V
米女子ツアーの今季開幕戦ホンダLPGAタイランド(タイ、サイアムCC)は現地時間20日に最終ラウンドの競技を行い、ディフェンディング・チャンピオンの宮里藍が1バーディ、4ボギーの3オーバー75でホールアウト。米ツアーで自身初の大会連覇を期したシーズン初戦だったが、通算4オーバー29位タイという結果に終わった。なお、優勝は世界ランクNo.1のヤニ・ツェン(台)で通算15アンダー。2位のミッシェル・ウィー(米)に5打差をつける圧勝で開幕戦Vを飾っている。
トップと10打差の23位タイから最終日をスタートした藍は、気温30℃というタイの猛暑とメジャー並みの難セッティングに大苦戦。序盤の2番からいきなり連続ボギーを叩くと、悪い流れを断ち切れずバーディなしの2オーバーで前半を折り返す。ハーフターン直後の10番パー5でこの日初バーディを奪ったものの、難関ショートホールの16番からまたも連続ボギー。優勝争いに近づくどころか、激しいバーディ合戦を繰り広げる上位陣に大きく水をあけられてしまった。
昨年は最終日に6打差をひっくり返す大逆転勝利、しかも通算21アンダーという優勝スコアをマークした米ツアー開幕戦。連覇を狙った今年も「調子は良かった」という藍だが、第1ラウンドから75-69-73-75とオーバーパー3回、60台もわずか1度と最後まで低空飛行が続いてしまった。「ショット、パットともに決して不調というわけではないし、フィーリングも良くなってきている。だけど、それがスコアに繋がらないのがゴルフの難しいところ」と冷静に自己分析する25歳は、次週のシーズン2戦目、HSBC女子チャンピオンズで再び大会連覇に挑戦する。
その他日本勢では、この日7位タイからスタートした宮里美香が前半6番でダブルボギーを叩くなど波に乗れず2オーバー74。トップ10圏内をキープできずに通算2アンダー13位タイでの終戦となった。上田桃子も2バーディ、3ボギー、1ダブルボギーと出入りの激しいゴルフで3オーバー75とスコアを崩し、通算1オーバー18位タイで4日間の競技を終えている。