“新女王”Y.ツェン、米ツアー初戦制し3週連続Vの快挙!
世界ランキング1位のヤニ・ツェン(台)がほぼノーミスの完璧なゴルフで圧勝を飾った。
米女子ツアーの今季開幕戦ホンダLPGAタイランド(タイ、サイアムCC)は現地時間20日、最終ラウンドの競技を終了。後続に1打差の単独首位からスタートしたツェンが7バーディ、1ボギーの6アンダー66で回り通算15アンダーとし、最後は2位のミッシェル・ウィー(米)に5ストロークの大差をつけて優勝。欧州、豪州両女子ツアー共催大会で2連勝を果たし、前週自身初の世界ランクNo.1に輝いた“新女王”が米ツアー初戦を制して3週連続Vの快挙を達成した。
最終日最終組をウィーと回ったツェンは「1番でミッシェルがチップインバーディを奪いギャラリーが大騒ぎで、プレッシャーがかかりました。今日は耐えていかなければならないな、と気を引き締めました」と振り返る。ウィーは前半ボギーなしの3バーディでツェンを追いかけたが「後半はパットが決まらなかった」と失速。対するツェンは15番までに7つのバーディ(1ボギー)を着々と積み重ね、危なげないゴルフで勝利をものにした。一方、2日目までトップに立っていたキム・インキョン(韓)も13番までに5バーディ、ノーボギーの猛チャージ。首位のツェンに詰め寄ったが、17番パー4でまさかの『9』を叩き貯金を吐き出し1アンダー71止まり。通算9アンダーでカリー・ウェブ(豪)と並び3位タイに甘んじた。
申智愛(韓)を除く世界上位ランカーが勢揃いし、激戦が予想されたツアー開幕戦を圧倒的な強さで制したツェン。「ミッシェルとインキョン、そして私の3人がお互い刺激し合って良いゴルフが出来たと思います。スコア的には圧勝だけど最後まで気を抜けなかった。最終18番でのウイニングパットを沈めるまで何が起きるか分からないと思っていました。勝てて凄く嬉しい。疲れもあまりないし集中力を切らせなかったのが勝因です」と大会を振り返った。
日本勢では、宮里美香が通算2アンダー13位タイに入ったのが最高。上田桃子は通算1オーバー18位タイに終わり、ディフェンディング・チャンピオンの宮里藍は最終日3オーバー75とスコアを落とし、通算4オーバー29位タイで4日間の競技を終了した。