A.バデリー“世代間抗争”を制し4年ぶり復活優勝!
29歳のアーロン・バデリー(豪)がベテラン勢との優勝争いを制し、4年ぶりにツアー通算3勝目を挙げた。
米男子ツアーのノーザン・トラスト・オープン(カリフォルニア州、リビエラCC)は現地時間20日、最終ラウンドの競技を終了。前日単独トップに立ったバデリーが4バーディ、1ダブルボギーの2アンダー69にスコアをまとめ、通算12アンダーで逃げ切って優勝。2打差の単独2位にもうすぐ48歳の誕生日を迎えるビジェイ・シン(フィジー)、3打差の単独3位にケビン・ナ(米)が入り、連覇がかかる米チャンピオンズツアーの大会を欠場し今大会にかけたフレッド・カプルス(米)はスコアを2つ落とし、通算7アンダー7位タイに終わった。
20代とシニア世代。親子ほども年齢の違う世代間抗争の様相を呈した最終日。まず先手を取ったのは御年51歳のカプルス。出だし3連続バーディで飛び出しリーダーボードのトップに躍り出ると、ツアー史上3番目の年長優勝が現実味を帯びて来た。ところが7番パー4で痛恨のダブルボギーを叩いたカプルスに対しバデリーはバーディ。そこで形勢が一気に入れ替わり、バデリー優位のまま終盤へ。久々の優勝がかかるバデリーも12番でダブルボギーを叩いたが、すかさず13番でバーディを奪い返すと、上がり5ホールをノーミスでホールアウト。シニア世代が終盤で崩れる中、2ストロークのリードを守って復活優勝を成し遂げた。
約4年ぶりの勝利の瞬間。ウイニングパットを沈めたバデリーは両手を広げギャラリーにアピール。アダム・スコット(豪)とともにオーストラリア期待の星として10代から第一線で活躍しながら、ここ数年低迷が続き、直近の世界ランクは224位に低迷していた。だがこの勝利でフェデックスカップポイントランク4位に浮上。マスターズの切符も手に入れた。
一方、日本勢唯一予選を突破した池田勇太はこの日、4日目にして初めて60台(2アンダー69)をマークしたが、順位的には通算3オーバー62位タイの下位に終わった。なお、予選落ちした石川遼と池田は次週のWGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権への出場が決まっている。