有村智恵が単独首位スタート! 藍は今週も出遅れ
米女子ツアーの今季第2戦HSBC女子チャンピオンズ(シンガポール、タナ・メラCC)は現地時間24日、第1ラウンドの競技を終了。日本から参戦している有村智恵が5バーディ、1ボギーの4アンダー68で回り、後続に1打差をつけ単独首位スタートを切った。ディフェンディング・チャンピオンの宮里藍は2オーバー74でホールアウトし、31位タイと出遅れている。
自身にとってシーズン初戦となる有村は、午前8時40分に1番グループでスタート。出だし直後の2番でバーディを先行させると、9番パー5でも確実にスコアを伸ばしノーボギーの2アンダーでハーフターン。時おり突風が吹く難コンディションの中、後半に入っても10番、12番とバーディを重ね順調にスコアを伸ばしてゆく。5アンダーの単独首位で迎えた14番パー3では、残り15ヤードの2打目を直接カップに沈めるチップインバーディを奪取。終盤17番で短いパーパットを外し唯一のボギーを叩いたものの、リーダーボードの最上位をキープしたまま初日のプレーを終えた。
この日の同伴プレーヤーは米女子ツアー屈指の飛ばし屋であるブリタニー・リンシコム(米)。身長159センチの有村はティーショットで平均40ヤードほど遅れを取っていたが、ショートゲームが冴えて飛距離のハンデを感じさせないゴルフを展開。16番パー4でグリーン脇の低地から見事なアプローチを見せパーセーブした場面では、“フィル・ミケルソンばりのロブショット”と現地メディアも絶賛していた。今大会の目標を「1年前の優勝スコア(宮里藍の通算10アンダー)に近い数字」と語る23歳。昨年大会は初日から流れに乗れず32位タイに終わっているだけに、スタートダッシュに成功した今年は海外常駐組に負けじと上位進出を目指す。
一方、大会連覇を狙う宮里藍は序盤4番から連続ボギーを叩くなどリズムを崩し、2バーディ、4ボギーの2オーバー74。44位タイと出遅れた前週のホンダLPGAタイランドに続き、今週も苦しい滑り出しとなった。その他日本勢では、宮里美香がイープンバー72で回り13位タイ、上田桃子が1オーバー73で21位タイにつけている。
上位陣は、トップ有村に1打差の単独2位でナ・エン・チョイ(韓)、2打差の3位タイで前週ホンダLPGAタイランドで開幕戦Vを飾ったヤニ・ツェン(台)ら4人が続いている。