タイガー、パットが入らず34位タイ後退
ここ1年以上優勝から遠ざかっているタイガー・ウッズ(米)のイライラは一向に解消される兆しがない。
世界ランクトップ50が勢揃いしたWGC-キャデラック選手権(フロリダ州、TPCブルーモンスター at ドラル)は現地時間11日、日没サスペンデッドとなっていた第1ラウンドの続きと第2ラウンドの競技を終了。フィル・ミケルソン(米)とグラエム・マクドウェル(北アイルランド)と同組で回る世界ランク5位のタイガーは、25位タイからスタートした第2ラウンドで3メートル以内のパットが全く入らず2バーディ、4ボギーの2オーバー74を叩き、通算イーブンパー34位タイに後退した。
「これだけ風が強くてはビッグスコアは出ないだろう」という本人の予想通り、この日爆発的なスコアをマークしたのはアーロン・バデリー(豪)の6アンダー66だけで、その他の選手は平凡なスコアを積み重ねた。とはいえ、タイガーの2オーバー74は復活Vを狙う身としては物足りない。「本当にパットが入らない1日だった。しかも上りのラインが多かったのに芽に阻まれた気がする。首位(通算9アンダーのハンター・メイハン)と9打差? これだけ離されたらゴルフをしていても楽しいわけがない」と憮然とした表情を浮かべたタイガー。
「もし普通にパットが入っていれば3アンダーか4アンダーで回っていてもおかしくなかったのに」と愚痴をこぼすが、パットの調子については「決して悪いわけではない」ときっぱり。「とにかく耐えていくしかない」と残り2日間でのチャージを図る。
一方、世界ランクNo.1を巡る争いに関しては、首位と1打差の2位タイにつける目下No.1のマーティン・カイマー(独)が断然優位に立っている。現世界ランク2位でNo.1返り咲きを目指すリー・ウェストウッド(英)は通算イーブンパー34位タイに低迷中。同ランク3位のルーク・ドナルド(英)が通算5アンダー11位タイとまずまずの位置につけているが、同4位のマクドウェルは通算1アンダー28位タイ、同6位のミケルソンはタイガーと同じ34位タイと、世界ランク2位以下の選手がカイマーを楽にさせてしまっている戦況だ。