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“地震ショック”も戦い続ける日本勢

更新日:2011/03/12 10:35
“地震ショック”も戦い続ける日本勢

 

 東北地方太平洋沖地震の被害が拡大する中、遠くフロリダで戦う日本戦士たちは心労を隠し必死の戦いを続けている。

 世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズ今季第2戦のWGC-キャデラック選手権(フロリダ州、TPCブルーモンスター at ドラル)は現地時間11日、日没サスペンデッドとなっていた第1ラウンドの続きと第2ラウンドの競技を終了。この日第1ラウンドの残り6ホールと第2ラウンド全18ホールを消化した石川遼は「早朝、インターネットのニュースで日本の惨状を知り驚きました。何とか家族の無事だけは確かめることが出来たのですが」と悲痛な表情。単独2位の好位置で迎えた第2ラウンドで4オーバー76とスコアを落とし、通算3アンダー19位タイと順位を下げてしまった。「僕が良いプレーをすることで日本の皆さんの少しでも励みになれば…」と語る石川の巻き返しに期待がかかる。

 一方、地震で甚大な被害を受けた宮城県・仙台の東北福祉大を母校とする池田勇太も、第1ラウンドから74-73と調子が上がらず通算3オーバー。「仙台は第2の故郷」と語る池田は53位タイで2日間のプレーを終え、「(地震は)信じられない。電話が通じにくいから現地の状況がよく分からない」と気を揉んでいた様子。ラウンド中は「ただゴルフに集中することだけを考えた」と苦しい胸の内を吐き出した。

 また、前週ザ・ホンダ・クラシックで米ツアー自己最高の10位タイに食い込み今週のWGCに臨んでいる藤田寛之だが、この日家族の無事を知ったのは第2ラウンドの6ホール目を終えたとき。直前の5番までに3ボギーを叩いていたものの、家族の無事を知ってからは8番、16番、17番でバーディを奪い1オーバー73まで盛り返し、タイガー・ウッズ(米)、フィル・ミケルソン(米)らと同じ通算イーブンパー34位タイに踏みとどまった。

 上位陣は、通算9アンダーの単独トップにハンター・メイハン(米)、1打差の2位タイに世界ランクNo.1のマーティン・カイマー(独)とフランセスコ・モリナリ(伊)、2打差の4位タイで昨季米ツアー賞金王のマット・クーチャー、21歳の若手ローリー・マキロイ(北アイルランド)ら4人が続いている。

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